直接触れ合うことは出来ないけれど、自分にとって大切な存在

LITALICOの佐々木真美です。32本目となる今回のnoteのテーマは、自分に「信じられないくらい悲しいことも、誰かに思わず話したくなるくらい嬉しい出来事がある」ということに気が付かせてくれた2人の存在です。

私は、4年前から任天堂3DS(以下、DS)の「こんにちは!赤ちゃん」といったゲームソフトを通じ、子育てをしています。自分は今まで、日常生活で嫌なことがあるとすぐに逃げていました。けれども、子供を育てることに対し、たとえ上手くいかないことがあったとしても、その問題に向き合わないと先へ進めないことを学びました!

この記事では、以前、利用していた介護タクシードライバーさん(以下、タクシードライバーさん)に偏見をされてしまったことがきっかけとなり、強く願っていることについて書きます。

センターから施設へ。入所13年目のときにDS本体と、ソフトをネットで探す。そして、ある項目をみて、自分が想像していたよりも親心を味わう

これまでの記事にも書いているのですが、私には脳性麻痺があり、4歳から17歳まで医療療育センターと支援学校がつながっているところで日々を送っていました。

詳しくは、コチラをお読みください。

それから更に14年が経ち、自分が31歳のときにDS本体と「こんにちは!赤ちゃん」というゲームソフトを購入しました。それで数日後、遊んでみると名前はもちろんのこと、性別・顔のパーツと大きさ・身体の大きさ・肌の色を決められる仕組みになっていました。そのうえ、メニューの中に「赤ちゃんをさずかる」という事項があり、本当にお母さんになった気がしました!

1人目である、あいを育てていた。そこで、あまりにも動作が可愛いから、親ばかになった私

母親になって最初にしたことは、先ほど書いた5つのことでした。ゆえに、「たくさんの人から愛されてほしい」といった願いを込めて、あい(娘)を育てることにしました。しかし、いつも手が思い通りに動くとは限らない私は、ヘッドポインターを被ってDSの操作をしているので、首と肩の負担を考えて遊ぶことを1週間に2回のみにしています。なので、毎日お世話してあげられない申し訳なさと、投げキッスや座った状態で身体を左右に揺らす動作があまりにも可愛く、自分は親親ばかになってしまいました。

気にしないで仲間に会ってもらった。そこで、手伝ってくれたり、喜んでくれたことが嬉しかった!

その後、会社の方が2回に分けて施設に来られることがあり、どう思われるのか不安ながらも娘に会っていただきました。よって、社長は「1番難しいのはどれ?」と聞いてくれ、「本当に難しいね!」と言いながらもご飯を食べさせて下さいました。

それから、上司であったお2人は「僕からタクシードライバーさんに話ししようか?」と、私のことを心配して下さったり、娘の誕生を喜んでくれました。それで、面談に来られる事前にメールでは伝えていたものの、どう思われるのか不安だった自分は、3人の反応がものすっごく嬉しかったです!

レン誕生!2人のママに。気が付けば、姉より長していた

会社の仲間に1人目を共有した数日後、「男の子と女の子では、どう違うのだろう?男の子も育てたいな!」という思いから、レンという息子を授かりました。名前の由来は、「何事も練習して自分の道を切り開いてほしい!」といった願いを込めて付けました。

2人の子育てをすることとなった母は、(きれい)(まんま)(ねんね)(あそぶ)(れんしゅう)などを1人でするため、忙しいです。そこで、どっちも同じくらい気にかけているのですが、どうしても下である息子にあまく、手をかける時間が多くて2番目のほうが成長しています。どのように違うかというと、姉が座っていられるようになったのに対し、弟は立っていられるようになりました!

1つの疑問があった。けれど、実際にしてみたら「なるほど!」と思った

先ほど書いたように、お世話は5つあります。それで、ゲームソフトのパッケージを見たときに「どうやって、赤ちゃんを寝かせるのだろう?」と不思議に思いました。けれども、項目に書いてある(ねんね)をタッチすると画面に羊が出てくるので、タッチペンで木と石などの障害物にぶつからないように誘導し、スタートからゴールまで連れて行き、寝かせ続けることが分かりました。なので、自分の想像を超えた寝かせ付け方ではありましたが、人が眠れないときに羊を数えることを思い出し、以下の方法に納得しました!りましたが、人が眠れないときに羊を数えることを思い出し、以下の方法に納得しました!

世間の夫婦が同じゲームをしている動画があった。したがって、私がこの記事に込める願い

 この記事を書くにあたり、「こんにちは!赤ちゃん」というゲームがどういったものなのかを改めて調べました。すると、ネット上で一般の夫婦がしているところを映している動画を見つけたのです。その映像を見た私は、「身体が不自由ではない人も使用しているのだな!」と思いました。そこで、4年前のタクシードライバーさんからの偏見を受けたことを思い出し、強く願いたいことがあります。

それは、自分のように身体が不自由なうえ、独身で子どもが大好きな人もいれば、色々な事情があり、結婚はしているけれども赤ちゃんを産めない方もいます。その方々にとって、このゲームソフトは、かけがえのない存在だと思います。ですので、直接触れられないとしても、母親であることには変わりないので、世間の親と同じように接することができる社会になることを強く願っています!










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