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私の「書く」原点は保育所の山登り

自他共に認める断捨離魔の私が、これだけは捨てられないというものの一つが、プラバンキーホルダーに書かれた母からのメッセージです。

きりん組(5歳)の時、保育所のイベントで山登りがあり、池田市にある五月山に登りました。

頂上まで登り、お弁当を食べたり、ほっと一息ついたりしていたら、先生から「帰りも頑張ろう!」と子どもたちに渡されたのが、プラバンキーホルダーだったのです。

そこには、それぞれ家族からのメッセージが書かれていて、私のプラバンキーホルダーには、母からのメッセージが。

母からのメッセージが書かれたブラバンキーホルダー

読むと「もう歩けなーい、歩きたくなーい…」の気持ちがうそみたいに吹っ飛び、力が湧いてきて、無事保育所まで戻ることができました。

子どもながらに誰かの言葉で元気になれる、ということを実感した出来事でした。

池田駅と五月山公園の間にある「池田城跡公園」の櫓から見た五月山

私は小学生の頃から手紙を書くことが好きなのですが、この時の出来事が関係していると思っていて、元気になってもらいたい、感謝をきちんと伝えたいなど、思いを込めて書いています(重くならない程度に)。

だから授業中にちゃっちゃと書いて渡すより、家でじっくりと相手のことを考えながら書く方が好きでした。

より気持ちが伝わるように色を変えたり、マーカーで線を引いたり、シールを貼ったりと工夫するのも楽しくて。やたらと色ペンやシールを持っていました。

当時は封筒に入れるよりも、ハートや牛乳瓶などかわいく折って渡すのが好きだったなぁ。

そして今、「書く」ことを仕事にしています。子どもの頃の経験や記憶って、ずっと影響するんですね。

母のおかげですが、当の本人は全く覚えていないとかで。ブラバンキーホルダーを「何それ?」と言われた時は、少し悲しかったです…母らしいといえば、母らしいのですが。

ただ、自分が覚えていなくても、誰かの何かのきっかけになるかもしれないので、これからも書いていこうと思います。

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