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導線上のイス

 生きる事にお金がかかると気付いてから、ストレスを関知するハードルを下げた。感情の仕分けが面倒なので、仕事上での重力(だるさ)はストレスとして括っておこうと思う。

 重力フルな毎日なので、家に帰るとすぐに横になりたい。でも横になると、再び縦になるまでが時間がかかる。とりあえず一時休止スポットとして、扉から布団への導線上に椅子を置いてみた。

 荷物を下ろして椅子に座る。これから、夕飯とお風呂を済ませなきゃ、明日の昼食はどうしよう、など諸々考え、ついでに気合いも足して立ち上がる。

 生活をしっかり回せている感覚も束の間、人はどんな状況にも慣れるもので、最近の椅子はリラックススポットになりつつある。本読んだり、壁に持たれてビール飲んだり(心なしか、より美味しく感じる)。

 自分は心底ダラダラすることが好きであると認め、一時休止せずさっさと済ませるのが一番だと、椅子に座って文章を書いている。

 自分に言うと、今もたれ掛かっている壁の上方に給湯器のスイッチがある。風呂へのハードルがやや低いので、さっさと風呂を倒して寝たほうが良い。

 寝る前、椅子近くに簡易的なテーブル置くと色々広がるよなぁと思って、今日も横になった。(お布団に勝る場所は無さそうだ)


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