前澤さんのふるさと納税限度額を計算してみた

こちらの記事を見て前澤さん太っ腹と思った人は多いのではないでしょうか?

しかしながら、ふるさと納税は税金の前払いの性質があり
寄付した金額の分だけその後支払う税金が少なくなる制度なのです

本当にふるさと納税ってお得なの?

ふるさと納税をすると、節税もできてかつ返礼品ももらえてめっちゃお得という話は皆さんも聞いたことがあると思います

いわゆる、2,000円の負担でこんなにお肉や海鮮もらえてラッキーってやつですね

しかし、ふるさと納税には所得に応じた限度額があり、その限度額を超えると節税効果はなく本当に寄付しただけになってしまいます

さまざまな限度額計算のサイトがあります
以下はさとふるの限度額計算ページ
https://www.satofull.jp/static/calculation01.php

ふるさと納税20億円したときに、実質2,000円負担となる所得金額いくらなの???

寄付金額の上限額の公式に当てはめると
(X-2千円)×(90%-所得税の税率×1.021)=住民税所得割額×20%
総合所得ベースで驚きの

230億円!!!!

さすがに前澤さんもそこまでお金持ちじゃないでしょ
地元愛から男気で寄付しているでしょう
ただ、念のためどれくらい自己負担しているのか概算で計算してみました

前澤さんの所得金額を計算してみた

前澤さんの所得の種類としては主に以下の3つがあります(他にもあると思いますが概算で出せるものに限定)
①給与所得(役員報酬)
②配当所得(ZOZO株の配当)
③譲渡所得(ZOZO株の売却)

それぞれを有価証券報告書、大量保有報告書などから数字を拾っていきます

①給与所得(役員報酬)

有価証券報告書より(※)1億8400万円、給与所得控除220万円を控除すると
給与所得は
1.8億円
※2018年4月1日~2019年3月31日の報酬なので確定申告の際の計算期間とは異なります

役員報酬

②配当所得(ZOZO株の配当)

配当金については有価証券報告書の大株主の状況と配当政策等を見ると概算で計算可能です
ZOZOは決算配当(6月)と中間配当(10月)の2回出しています

◎決算配当

2019年3月期の保有株式数 109,726,600株

株式数①

2019年3月期の1株当たりの配当金 10円

配当①

109,726,600株×10円=1,097,266,000円(10.9億円)…決算配当

◎中間配当

2019年9月期の保有株式数 65,961,100株

株式数②

2019年9月期の1株当たりの配当金 12円

配当②

65,961,100株×12円=791,533,200円(7.9億円)

決算配当と中間配当を合計すると配当所得は
18.8億円

あれ?給与所得と足しても20億円くらいです
もしかして、前澤さんは今年の収入分を全部館山市へ寄付したのではないか???
そうであれば、めちゃくちゃ男気ありますね
では、最後に上場株式の譲渡所得を見ていきましょう

③譲渡所得(ZOZO株の売却)

ここでは前澤さん保有のZOZO株式の売却でいくらくらい利益が出ているかを見ていきます

勘のいい方はもうすでにお分かりですが、前澤さんはZOZO株式をヤフーへ
大量に売却しています

どのくらいの株式をいくらで売却しているのか
これは大量保有報告書を見ると載っています

大量保有報告書①

今回で前澤さんは保有株式の半分程度の57,671,700株を売却していますね

そして、売却単価は2,620円です

大量保有報告書②

そうすると売却収入は57,671,700株×2,620円で衝撃の

1,510億円!!!!!!!

ちなみに取得価格は1,000万円程度なので今回は無視します

所得まとめ

①給与所得(役員報酬)     1.8億円(総合課税)
②配当所得(ZOZO株の配当) 18.8億円(総合課税)
③譲渡所得(ZOZO株の売却) 1,510億円(分離課税)

前澤さんのふるさと納税の限度額は結局いくら?

上記の所得をもとに計算すると限度額は

約35億円!!!!

ということは本当に20億円寄付しても、単なる税金の前払いであって実質負担額は2,000円となります

2,000円であれだけの広告効果を出せる前澤さんはすごい

という結論で締めたいと思います

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