見出し画像

どうなることやら秋冬物【もう買っちゃった】



夏真っ盛りです。
秋冬物を買いました。

!?

まださほど秋の新作が並んでいるわけではないですが、購入してしまいました。

!!??

実感がないままで、自分でも「あれ〜?現実?」という謎の状態なのですが、記録しておこうと思います。


前置き

私が定期的にチェックしていて、購入したこともあるお店。
価格帯はワンピースが約4万円。
私にはなかなかお高めです。

ここのブランドはコンセプトがはっきりしていて、トラッドで時代に流されない雰囲気。
独自を貫いているため固定ファンが多い印象です。

ここのブランドが数日間イベントを開催しました。新作からデッドストック、規格外品、セレクト品まで一挙公開。はい、祭りです。祭りが催されちゃったわけです。

夫も見たいというので、二人で出かけることになりました。


祭典

店舗ではなく、イベント会場で行われました。

私たちが行ったのは最終日だったので、すいてるかと思ったけどめっちゃ賑わってました。
「昨日も来たわ」という他のお客さんの会話が聞こえてきました。
なるほど、その発想はなかった。一旦持ち帰って悩むという手もあるのね。

本当に幅広い世代の方が来店されてました。メンズもレディースも子ども服もあるので、杖をついたマダム〜子どもまで。

そのブランドの服を着用されてる方も多くて、誰が店員さんがわからなくなっちゃう状態。混乱するけど見ていて幸せな気持ちになりました。
みんな同じ物が好きでキャッキャ言ってるって楽しいですね。


ここのブランドはセールでも10%オフくらいで、ごくごく一部だけ30%オフもある、という感じ。
それが、20〜30%オフになっていて、さらに新作も10%オフになってました。すごい!
そりゃあみんなテンション上がっちゃうよね。楽しいよね。

一通り商品をチェック。

以前買おうか悩んでいたスカートがありました。前ボタンのデザインで、私は身体の歪みゆえにスカートが回りやすいので断念しました。生地と色が素敵でやはり今見てもかわいい。「誰か素敵な人に買ってもらいなさい。ふふ…」と、謎の見守りモードになっちゃいました。

グレーのコートが素敵でした。
きれいなライン、トラッドなデザイン、上質な生地。グレー系が好きな人に全力でおすすめしたかった。

洋風の花柄なのに色味の具合なのか和風に見える柄物のブラウスがあって、面白かったです。


まさかの遭遇

そんな中、見つけてしまったのです。

規格外品コーナーで、例の物を。

長袖のコーデュロイのワンピースを!

このnoteで試着してます。

試着したのは2月で、「秋の初めなら確実に買っていた」と書いていました。

以前試着したのは黒で、今回出会ったのは茶色。(試着時は茶色は売り切れでした)

動悸が!落ち着け落ち着け。

これは規格外品、きちんと確かめなくては。本
来なら売れない程度の品質なので、自己責任として購入する必要があります。

規格外品のワンピースは2枚。どちらも茶色のMサイズ。規格外理由の記載を確かめます。

一点は【織り傷あり】
うん、襟の辺りだから目立つなあ。

もう一点は【ボタン位置不備】
??ボタン位置?何が不備?

全然わからなくて店員さんに質問してみました。
ボタンの位置が均等じゃないそうです。

わからんて!そんなんわからんて!

値段は36000円の半額。約18000円。

静まれ心臓!

試着せねば。とにかく試着!
着用し、試着室の外へ出てみる。

かっっわいーーー。

チョコレートのような茶色
織りの細かい上品なコーデュロイ
セットインスリーブに丸襟でトラッド感ばっちり
Aラインでふんわりしたスカート部分
襟や袖には縁取りっぽいレース(専門用語がわからない)が施されている

すごく上品です!

これは秋冬にローファーやおじ靴と合わせたら優勝するやつ。

「やば…」と語彙力を落としてきた私。
夫は「きれいな色やね」とか言っていました。

以前着た黒より茶色の方が似合ってるかも?
私は肩周りが薄いタイプなんですが、Mでジャストサイズでした。

店員さんに「これ前の秋冬の商品ですよね。試着してすっごく気にいったけど、春直前だったから諦めたんです」とガチ勢の熱いトークをしてしまいました。
店員さんにどうしても言いたくてたまらなかった。

この時、脳内ではマツケンサンバが鳴り響いてました。


違う方向への衝撃展開


祭典で試着室は混んでるし、着たまま長々とはしゃいでるわけにはいかない。
自分の服に着替えます。

わあああー
運命?これは運命?

着替えていると、ブランドタグ(首後ろの裏地に縫い付けられているやつ)に付けてあった値札がキャミに引っかかりました。
「うわ、気を付けて外さないと」と思いながら鏡を見て値札を手に持ったところ、するっと外れる感触が。
「値札が外れちゃった?」と思いながら見てみるとブランドタグ自体が外れてる。

というか、首元の縫い目がほつれてブランドタグが取れてる。

!!!???

うそ!私壊した!?いや、でも全然力入れてないのにするっと取れた?
えええー!?

試着室から出て、慌てて店員さんにブランドタグが外れた旨を伝えました。

店員さんら「あれ、縫いが弱かったみたいですね」という反応。
元々規格外品なので、私が壊したとは思われてないよう。とりあえず信じてもらえてよかった。

他に不備はないか、広げてチェック。

見ていたら、襟の裏側部分の生地が少しめくれてる。

これは糸がとれたというより、この部分の縫い代が足りてない感じ。

店員さんは「襟元の作りが甘かったみたいですね。ボタンよりこっちの方を表示するべきですね」とのこと。
襟の裏側は縫えなさそうだし、目立たない部分なので裁縫用の接着剤をおすすめされました。

元々規格外品なので、買うならば全てを受け入れる必要があります。
どうする?どうする!?

夫に一旦落ち着いてと言われ、会場の外に出ました。椅子に座って休憩。
こういう時って、疲労に気付いてないパターンが多いので危険。


結論を出そうか


水分補給し、飴を食べて糖分も摂取。さて、自問自答タイムです。

襟の裏側は接着するとして、首元のほつれた部分は私に直せるかな?生地が厚い部分だから手縫いできるかわからぬ…
今の糸がほどけないように処理しないといけないけど、それってどうやるの?
ミシンでやってみる?
うわー!どうしよう??

お分かりでしょうか?

気持ちは完全に「欲しい」なんです。しかし、そこに立ちはだかる「縫い物」という壁。

うわ言のようにブツブツ言っていたら夫が一言。
「お直しの店に持って行ったら」

それだーーー!!

そうそれ!なんでその発想なかったんだろうか!?

「さっき他のお客さんが『このまま丈直しに持って行く』って言ってた。修理もしてくれるでしょ」とのこと。
とりあえずお直しに持って行ってみて、修理費用があまりに高額なら自分でどうにかしてみよう。

よし、心は決まった。

会場へともどるため、椅子から立ち上がります。
会場から出てきたマダム二人が、入れ替わりでその椅子に座りました。
二人ともそのブランドの服を身に付け、手には紙袋が。すごーくいい笑顔をされてました。

同志。私の同志よ。
ファッションは世代関係なく、本当に楽しいよね。


会場にて、ワンピースをもう一度鏡で合わせてみます。
襟元以外に不備がないか再度チェック。他の縫製はきれい。

お買い上げです。


プロの手を借りて


その足でお直し屋さんへ。

「襟元の糸がほつれていて直したい。襟の裏はそのままでいい」と伝えました。

店員さんは「これ、買ったばかりですよね?購入したお店に言った方が…」と戸惑ってる様子。襟裏の生地がめくれてるのを見て、「これはそもそも縫い代が足りてない。なんてこと」と慌ててました。プロから見たらこっちの方が一大事だったみたい。規格外品を承知の上で購入したことを伝えました。

色々心配してくださってありがとうございます。

ほつれ直しは880円でした。
1週間で出来上がるとのこと。
お願いしますと言って、お直し屋さんを後にしました。

帰り道、ダイソーに寄って布用の接着剤も購入。裾上げにも使えるタイプです。

購入した実感のないまま1週間過ごしました。


1週間後、受取に行ってきました。きれいに直してくれてる。さすがプロの仕事。
襟裏の剥がれてる部分を接着し、心配なので一晩置いてみる。
朝になり確認してみると、ちゃんとくっついてました。ぱっと見わからないくらい。

よし、なんとかなりました。


まとめ


着てみて再確認。

かわいい。似合う。素敵。なんてことでしょう。
好きすぎるんですが!?

トレンドとかスタイリッシュとかではなく、本っ当〜にトラッド!30年前でも50年前でも、いつの時代に着てても違和感なさそう。

上品でトラッドなので祖母にめっちゃ褒められそうな感じです。

こんなに暑い内から秋冬物を買うのって初めてかも。
早く着たいです。
いつになったら着られる?10月とか?
夏に薄手の長袖を買ったことはあるけど、これを見てくださいよ!がっつりコーデュロイですよ、奥さん。(誰)

エナメルのおじ靴と合わせて、靴下はダークグリーンかな。ドットとか柄物の靴下でもよさそうです。クラシカルなアクセサリーだとはまりすぎちゃうかな?
パタリーのフリンジとイヤカフで盛り盛りにしたら素敵だろうなあ。
楽しいです!

コンセプトの人は流行り廃りのないトラッドな服をずっと着続けてそうなので、ぴったり。

今回は特殊な商品を購入したので、着ている内に他の不備が見つかって、「コーデュロイワンピースの新作が出るのを待てばよかった!」と嘆く可能性もある。

服は実際に着続けてみないとわからないもの。
商品状態とかではなく、機能的に不便な点が見えてくる場合もあります。

しかし、今の熱い気持ちを忘れないようにしようと思います。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?