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三島芳治「児玉まりあ文学集成」1-3巻 感想

作品紹介

文学部の児玉さんは、まるで詩のように改行の多い話し方をする。
児玉さんは言った。
「木星のような葉っぱね。」
彼女の言葉は文学的である。
比喩によってこれまで存在しなかった葉っぱと木星の関係が生まれた。
言葉の上でだけ。
「これが文学よ。」
と、彼女は言った。
詩情あふれる台詞と画面で読者を魅了する異才・三島芳治。
静寂と浮遊感ただよう作風に、とびきりのポップさが加わった新境地。

トーチWeb

衒学始終相談と違ってストーリーがあった。あっちは理系+百合(諸説あります)でこっちは文系+ラブコメ。

amazonに全3巻って書いてあったしまとめ買いでちょっと割引にするくらいだし何より3巻は6話収録で他の巻より少ないのが最終巻っぽいわ、と既に完結してるものと思い込みそのまま一気に読み続けた。

各話末に載ってる推薦図書が実在するのかいちいち気になってたが知ってる作品出てきたので少し安心した。そもそも出典に実在の出版レーベル書いてるしそこは偽ると怒られるだろう。

3巻分読んだあと「面白かったぁ」と読後感に耽っていたら現在も配信中で現時点で27話まであることを知るという「脳内認識が物語を作る」という作中でいうとても文学的な体験をした。

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