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2019年想い出の1曲⑩「unlasting」

unlasting/LiSA

どうかその悲しみが続きませんように。

「悲しみ」の楽曲ジャンル

「悲しみ」をテーマにした楽曲は
大きく分けて2つ存在すると思います。

1つは、悲しみを超える希望の歌。
紅蓮華』はまさにこちらの歌で
悲しい世界を強く生き抜くために、
悲しみを振り払って共に駆けてくれる
そういう楽曲だと思います。

もう1つは、悲しみに寄り添う歌。
拭いきれない悲しみの中で
その悲しみを包み込むように
「悲しい」という感情すらも
大切にする
歌。
『unlasting』はこちら側ですね。

どうか貴方も

1番のサビは
「どうか貴方もどこかで泣いていますように」
というフレーズで終わります。

これはとても自分勝手な願いに思えますが
決して恨みや妬みから来るものではないと思います。
"私"は"貴方"を今でも愛していて
愛しているからこそ残る悲しみがあって
だから「貴方も私を今でも愛していますように」
という切ない願いに思えます。

どうか貴方は

願いが変わります。

「どうか貴方が幸せでありますように」
という歌詞で、この歌は終わりを迎えます。

このフレーズ以外
1番のサビと最後のサビの歌詞は変わりません

"私"は"貴方"を今でも変わらずに愛しています。
自分の中に、"貴方"を残し続けます。
そして願ったのは
「どうか貴方が幸せでありますように」

きっと"私"はこれから先も"貴方"を
自分の中に残して
その気持ちを大切に生きていくのでしょう。

12月10日にこの曲を歌うこと

悲しい知らせがありました。

LiSAはもちろん、アニソンの世界において
とても、とても大事な方の訃報がありました。

SAO関係者との生放送だったこともあり
『unlasting』とともに『シルシ』も披露されました。

「歌うのは以前から決まっていたことだろ」と
言う人もいるかもしれません。
でも、この歌たちを今日という日に歌った
ということは紛れもない事実です。

披露された2曲は、悲しみすら大切にする歌。
想いを込めて歌うには
悲しみが溢れすぎてしまう
楽曲です。
今日という日に歌うには
意味を持ちすぎてしまう楽曲です。

それでも彼女は想いを込めて歌うと宣言しました。

どうか、この歌が貴方に届きますように。

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