匿名ラジオを聞いてほしい
みなさんは
匿名ラジオ
というウェブラジオをご存知だろうか?
いや、そもそも匿名ラジオをご存知かどうかの前に
「オモコロ」
「ARuFa」
「ダ・ヴィンチ・恐山」
これらの単語のどれか1つでも見覚え、聞き覚えがあるだろうか。これらの単語は匿名ラジオを語る上で切っても切り離せないのだ。
上から順を追って説明していきたい。
オモコロというのは「おもしろコロッセオ」なんていうふざけた名前の略称で、おバカで笑える記事を世に送り出しているWebメディアだ。
最近だと『【挑戦】店員に声をかけられる前に服を買え!「即買いコーディネート選手権」!』や映画化もされる『ツキイチ!生理ちゃん』などの記事がバズっていて、RT等で回ってきて読んだことがある人も多いかもしれない。
オモコロは毎日Webラジオを更新していて、木曜日に更新されるのが匿名ラジオなのである。
次にARuFa。
彼は先述のWebメディアオモコロにて記事を書いている人気ライターで、書く記事全て飛ぶようにバズるスーパーバズバズ王である。
もともと中学2年生の頃から『ARuFaの日記』というふざけたブログをやっている、インターネットオモロに魂を売り渡した男である。『下敷きバリア』と聞けばピンと来る人も多いのではないだろうか。定期的にこの記事のスクショが無断転載されてバズっているので、目にしたことがある人も多いだろう。
彼が、匿名ラジオの1人目のパーソナリティである。
続いてダ・ヴィンチ・恐山。
彼もオモコロの人気ライターで、最近だと『【異世界】一般人が中世ヨーロッパに転生したらどうやって生き延びる? 詳しい人に聞きました』などの記事が多くの人に読まれている。また、小説家としても活動している。
ツイッタラーとしても有名なので、白黒の外国人男性のアイコンはTwitterを長いことやっている人なら一度は目にしたことがあるだろう。
彼が、匿名ラジオの2人目のパーソナリティである。
前置きが非常に長くなって申し訳ない。匿名ラジオという1つのWebラジオを布教する際には絶対にこの手順を踏まなくてはならないので、日常生活でも早口でこれらの内容をまくしたてて引かれることもしばしばだ。
ここにたどり着くまでに既に多くの人が脱落しているだろうが、気にせず匿名ラジオの布教を進めていきたい。
匿名ラジオはラジオという看板を掲げてはいるが、実際のところは「音オモロ」である。これは匿名ラジオについて、ARuFaやダ・ヴィンチ・恐山の先輩ライターである永田という人物が用いた表現であるが、まさしくこのラジオは音オモロなのだ。
一般的にラジオといえば、「リスナーから送られてきたお便りをパーソナリティが読み」「パーソナリティが自分の体験を交えながら面白く時には真面目に切り返し」「たまにゲストを呼んで楽しくおしゃべりする」なんていうイメージがあるが、匿名ラジオはこれらのどの特徴にも該当しない。
このノートの筆者は文化放送超A&G+だけを聞いて育った人間なので、もしこれらの特徴が声優ラジオのみに当てはまる特徴だとしたら目も当てられないが一応世間一般にラジオはそういうものであると仮定して進めていく。
このラジオ、もとい音オモロはお便りは募集自体は一応しているが滅多に読まないし、ラジオ内で2人の実体験やパーソナルな情報が語られることはほぼないし、外部ゲストを呼んだのなんて一回きりで、他のオモコロライターをたまに呼んだりはするが基本的にはパーソナリティの2人だけで完結している。これが匿名ラジオだ。
【2019年11月21日追記】
こんなことを書いていたら、外部ゲスト回が放送された。ARuFaの弟がゲスト出演しておりARuFaの日記古参勢必聴の回だ!
#175「久々の外部ゲストを呼ぼう!『ARuFaの弟』登場!」
じゃあ逆になにをしているの?と思ったそこのあなた、ここからが匿名ラジオの真髄なのだ。
匿名ラジオは基本的に
インターネット
アニオタ
ない話
この3つの言葉で語ることができる。
現在28歳のARuFaは中学2年生の頃からブログをやっているし、ダ・ヴィンチ・恐山も2009年からTwitterを利用しているので2人ともかなりのインターネット老人だ。
そんなインターネット老人会の2人がひたすらインターネットあるあるや昔のテキストサイトネタなどを話してキャッキャウフフしているのがこのラジオの特徴の1つめだ。
これに興味を持った人には是非『自分たちで『お祭り』を考えてみた~~~~い!!』や『受験のときってどうやって勉強とか対策とかしてた!?』や『【ワロス】ネットスラングってどう思う?【w】 』などの回を聞いてもらいたい。
そして、彼らのもう1つの共通項として2人ともアニメオタクだという点がある。ラジオ内で特定のアニメについて早口でまくしたてるということはほぼないが、アニオタなら誰もが頷けるアニメあるあるを2人が仲良く話し合っているのがこのラジオの特徴の2つめである。
このノートをここまで読んでいるキモオタの皆さんには是非とも『ラストバトルでOPテーマが流れる演出は最高』『もし自分が主人公になったら、きちんと物語を回せるのか?』『世間知らずのお嬢様になりきれば、つまらない夏も楽しくなる!』などの回を聞いてほしい。
そして最後に、このラジオの真骨頂とも言えるない話についてだ。先ほどこのラジオで2人の実体験やパーソナルな情報が語られることはほぼないと話したが、それもそのはず。この2人はない話ばっかりしているからである。
ない話って?と思ったそこのあなたには手っ取り早く『子ども100人と一緒にキッザニアに閉じ込められたらどうする!?』や『ちびまる子のクラスメートとサバイバルした時の必勝法とは?』『オーキド博士の葬式に呼ばれたらどうすればいいの?』などの回を聞いてもらおう。
現実世界ではまずあり得ない仮定の下で、実際にその状況に陥っちゃったらどーしよ!?(どーする!?)というのを成人男性2人が大真面目に語っているのがこのラジオの特徴の3つめなのだ。
あまりの熱量に文字数がとんでもないことになってしまったが、匿名ラジオはどの回から聞いても面白いのでこんなキモオタのクソ気持ち悪い長文は無視してYouTubeで目についたやつから視聴してもらって全然構わない。
最後に、個人的に好きな回を書いてこのノートを締めくくろうと思う。
#120 『自分の葬式をするとしたらどんなんがいい!?』
何度聞いても笑える超絶不謹慎回。
人の葬式に「つまらん」「リピはない」などの評価を下してしまうオモロ狂人の2人が自分の理想の葬式を語り合っている。#12 の終盤でも葬式ネタを話していて、この2人は基本的に倫理観がぶっ壊れている。
#154 『性格が悪いと思われたくないから、ネットにある『泣ける話』で感動しよう2019!』
タイトルから既に性格の悪さが滲み出てしまっている至高の回。インターネットをやっている人間なら一度は目にしたことがある「泣ける話」を2人が徹底的にこき下ろしていく様は見ていて痛快だ。最終的に泣ける話のあるある要素でスマブラを始める。これがハマったあなたは#55もぜひ聞こう。
先ほどから倫理感がぶっ壊れてるだの性格が悪いだの散々書いているが、この2人は越えてはいけない一線は絶対に越えないので安心して視聴できるのも匿名ラジオのいいところだ。ただ匿名ラジオを聞きすぎている私がこのラジオに毒されている可能性も否定はできないので、「本当に〜?」と思った人には聞いて確かめてほしい。
#149 『相方とスケジュールが合わないから1人で収録してもう1人が編集しちゃえ!』
2人の都合がつかず、ダ・ヴィンチ・恐山が一人で収録し、それをARuFaが編集するという形で行われている異例の回。
コメント欄に
こいつらお互いがお互いを「噛み応えのあるお題」としか見てないな
という秀逸なコメントがあったが本当にその通りなのでぜひ聞いてほしい。
単に笑えるだけでなく、2人のお互いへの信頼や、都合がつかなくても毎週欠かさず更新してくれるファンへのサービス精神なども垣間見ることができる回になっている。
#132 『クソドジでポンコツな友達を救うために相談に乗ろう!』
ダ・ヴィンチ・恐山のポンコツ具合と、それをARuFaが陰ながらサポートしていることがわかる回。
最終的にBL方向に突っ走っていく。他の回でも見せているARuFaのやたら上手いBLドラマCDに出てくるショタ系男子の声真似はなにか手本があるのだろうか。
2人のBLコントがハマった人は#85や#127や#112も必聴だ。オモロのためならこの2人は会社の同僚とBL風味のコントだってするのだ。
匿名ラジオは、聞けば聞くほど普段アホな記事ばっかり書いているARuFaが意外としっかりしていてオモロのためならなんでもする空虚な狂人であることや、Twitterでウィットに富んだ切れ味のあるツイートをしているダ・ヴィンチ・恐山が意外とドジキャラで、ファンからの消費のされ方が萌えキャラとほぼ一緒であることなどがだんだんわかってくる奥の深いラジオである。
今にも唾液が飛んできそうな勢いの長文を書いてしまったが、この文章を書くことで匿名ラジオに抱いている感情をかなり昇華させることができたので大変スッキリしている。
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