最悪愚か日記


「明日成人式の前撮りだからまつ毛パーマと美容室を予約しよう」←この発想が諸悪の根源でした。そもそもこんな土壇場の間に合わせでどうにかしようとする奴には何をやらせてもダメ。
昨日、バイトが終わって23時くらいに美容室とまつ毛サロンを予約して就寝した。


そして今日、ダラダラダラダラ(この時点でもう死んだ方がいいポイントが貯まっている)準備をし始めた。私はいつもバスや地下鉄で出かけるときは、時刻表を確認して①これに乗れたらかなり余裕を持って到着できて一番いいねってやつ、②これに乗れたら5分前くらいには到着できるねってやつ、③これだと時間ぴったりか少し過ぎるくらいなので危ないねってやつの3つを見ておく。①に乗ることができるように準備をしておけば最悪の場合でも③には間に合うからって寸法なのだけれど、今日は半期に一度の脳みそ大バグりデーだった。

チンタラしていたら案の定①と②の発車時間が過ぎ、③には絶対に乗らなくてはいけなかったのに「③のやつは21分に発車するから21分に家を出よう」という、本当に何を考えていたのか全くわからない思考に辿り着いてしまった。当たり前だが私は地下鉄のホームに住んでいるわけではないので、発車時間に家を出たら間に合うわけがない。こんなの幼稚園児でもわかる。なのに本気でそう思っていた。トイレなんかしているうちに「え、21分の地下鉄乗るなら21分に家出たら間に合わないじゃん」という「人はいつか死ぬ」くらい当たり前すぎる事実に気が付いた。

私は前日に「アイリスト愚痴垢界隈」なるものを発見してしまい、施術に連絡なしに遅れてくる客にキレる(当然なのだが)アカウントや、「〇〇で予約する客はみんなブス」というそれは普通にダメだろみたいな悪口を書いているアカウントを見ていたため、私もツイートされる…!ていうか迷惑すぎるし愚かすぎて死んだ方がいい…!殺して…!ともうパニックになった。

バスや地下鉄に乗っていては間に合わないので、自転車をかっ飛ばして行くことにした。方向音痴な私はGoogleマップを頼りに人の迷惑にならない程度に速度を出して街中を爆走した。それでも普通に予約時間が来そうになってしまったからサロンに電話して時間に遅れる旨を伝えたが、街中をチャリで爆走しながらだったため電波が終了しており、一度目の通話だと全く会話が成立せずに終わってしまった。もう一度かけ直して、若い男性に「あ〜大丈夫ですよ〜お待ちしておりますね」と言われて殺してくれという気持ちがさらに高まった。

付近に自転車を止めてなんとか目的地にたどり着き、第一声で「そこにある施術用のハサミで頸動脈を切って殺してクレメンス」と言いそうになったが、理性があったので「予約していた愚か山バカ美です。遅れてしまって本当にすみません。」と言った。受付のお兄さんも施術を担当してくれた方も「全然大丈夫ですよ〜」とにこやかに言ってくれて余計死にたくなった。こんな愚か者にも関わらず、アイリストの方は私の瞼やまつげの状態に合いそうな施術を丁寧に提案してくれた。施術を終えた後も、その後のケアの方法などを丁寧に説明してくれた。


私はホットペッパーで予約をした際にPontaポイントを1000円分利用するように選択していて、3000円の会計が2000円になるようにしていたのだが、会計時に普通に「お客様は3000円ですね」と言われた。あれっ?と思い、「あの、予約したときにPontaポイント使ってたかなと思うんですけど…」と伝えると、「あっすみません、600円分使ってましたね!」と言われた。600円だったっけ?遅刻して迷惑かけたし仕方ないかと思いつつ会計をして店を後にして美容室へ向かうと、サロンから電話がかかってきて、「お客様すみません!お客様1000円分使ってましたね!!今返金します!どの辺りにいますか?」と言われた。サロンの方に結局手間をかけさせてしまうなら最初からちゃんと言っておくべきだったのに、事なかれ主義が最悪の結果を生み出した。もう本当に愚かすぎる。幸いそこまで離れていなかったためUターンして返金してもらった。


次こそと美容室へ向かったのだが、向かう道中ある違和感に気づいていた。「チャリどこにもなくね…?」ということだ。そもそも私は初見の場所が本当に苦手なくせに、自転車をどこに止めたかの目印になるような看板や店を記憶することすらしていなかったから、本当にどこに停めたかわからなくなってしまった。美容室の予約の時間も迫っているため探している時間もない。「まだ本腰を入れて探してないけどこれはヤバいやつかもしれないぞ」というものをなくすときあるあるのソワソワした精神状態のまま美容室に行き、施術されている間の2時間ずっとソワソワしていた。

美容室が終わって付近の通りの自転車を停めてあるところを探し始めたが、一向に見つからない。ソワソワが確信に変わりそうになっていき、盗まれたかもしれないという最悪の想定も浮かび始め、親になんて謝ろうかということまで考えて泣きそうになりながら同じ通りをぐるぐるしていたら3周目くらいにようやく見つかった。私の記憶力はカスだけど、札幌は意外と治安が死んでいなくて本当に良かった。今日だけで一体いくつの愚かさを積み重ねたのかわからない。愚か系住民の名に相応しい一日を過ごしてしまった。

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