見出し画像

幸せの青い鳥は。~自問自答ファッション教室に行ったよ:2~

前回までのあらすじ

ついに自問自答ファッション教室当日!
部屋に入ると、にっこにこのあきやさんがお迎えしてくれたよ!


すでに到着されていた同期の方ともごあいさつ。お名前を拝見したらなんと、私が日々noteの投稿を拝読し「いつかお会いできたらなぁ」なんて思っていた先輩JJGで、思わず「えっ」と声が出てしまった。
なんとさっそくお会いできるとは…!
(その節は、舞い上がってしまい、大変失礼いたしました…とここで言う)

あきやさんと先輩にさっそく服装とバッグを褒めていただく。褒められ慣れない私はへへ…あざます…と照れ笑いしかできなかった。言葉の瞬発力がほしいぜ…と思いながら着席。

その日着ていたのは satoru sasaki のシャツワンピースで、
自分なりに自問自答した末に
「私のなりたい職業はやっぱ信頼が大事だから、襟があったほうがいいな。シャツワンピースを制服にしよう」と探して見つけたもので、
ネットで一目惚れして以降夜な夜な在庫を確認し、
(その最中に、色違いが売れてしまって、超焦った)
仕事をそっと切り上げて(こら)やっとの思いで試着に行って、
人生で初めて試着室の中で「わたし似合う!かわいい!」とにやけてしまったワンピースだったから、
褒めてもらえてとても嬉しかった。

同時に、
こんなに焦がれて買った服なんて、いつぶりだろう。と思って、
ぎゅうぎゅうに詰め込まれた自宅のクローゼットを想って、
そうだ、私はこれから、ほんとうに気に入った服しか買わないようになっていきたいんだ、と再確認したのだった。


私は30過ぎたころに一度、「手持ちの服すべてが似合わない期」に入って、そこからファッションに目覚めた。

もともと自分の外見や体型にまったく自信がなく、「どうせ自分なんておしゃれをしても意味がない」と思いながらプチプラしか着ていなかった。
(それでも、今思えば、「好き」はあって、買うのは楽しかったな。)

けれどプチプラが着られないお年頃になり、震えながらデパートに行って、スタッフさんにおススメを教えてもらいながら試着をして、
 私でもこんな値段の服を着ていいんだ。
 似合う服を着ると私でも少しは素敵に見えるんだ。
と感動した。
(今でも覚えている、初めて買った水色のノーカラーのブラウス、8,800円だった。太ってしまって着られなくなって、捨てたけれど、今思い出してもとても素敵だった。こんな高いの買っていいのかな、とドキドキしながら買ったことも、着てみたらとても似合って嬉しかったことも、鮮明に覚えている。)

そこからファッションが楽しくなって、…しまったのだ。

最初は、クローゼット全とっかえするまでだし、と思っていたが、
気づけば全とっかえが終わってもどんどん服を買っている。まるで病気だ、と自分でも怖いくらい。
それまではさほどお金を使わない生活だったのに、今では時に収入以上の支出になるときもある(今のところ貯金があるが、長くは続けられまい…)。

どうしてそんなに買うのだろう、と考えたことは何度もあった。
返ってくる答えは、「ときめきがほしいから」。素敵な服、おしゃれな服を見ると心がときめく。欲しい、と思って、手に入れて、数回着て、そして忘れる。

だったら、服を見なければいいのだ。でも、毎日まいにちすり減る心にエネルギーが欲しい。いつの間にかそれは食べることか、買うことでしか、満たされなくなってしまった。食べることに振れれば、太る。体重もいい加減やばい。買う方なら、体には悪くないはず。

でもそうやってまた服を買って、その時は楽しいけれど、家に帰って「ああまた、買ってしまった」という罪悪感を抱く。

これは、ほんとうに、心のエネルギーになっているの?

何とかしたい。でも、自分ひとりではもう数年、抜け出せなかった。
自分を変えるのは自分だ、でも少しだけ、助けが欲しい。そう思って、祈るように、私は自問自答ファッション教室に申し込みをした。

(きっとつづく。)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?