植村真子

絵本作家。二児の母。 第5回絵本出版賞優秀賞。 ゆるかわいいキャラクターから、温かみの…

植村真子

絵本作家。二児の母。 第5回絵本出版賞優秀賞。 ゆるかわいいキャラクターから、温かみのある人物画まで、優しい色鉛筆の線と、落ち着いた色合いの水彩で描く。 本当にどこかにいるのかも?と思わせられるようなキャラクター作りをめざす。

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YOMOで絵本をだそう①

YOMOでは、作者側に費用の負担がなく、(場合によっては費用がかかる工程もあります)オンデマンド方式で印刷,製本されるので、出版社側も作者側も在庫を抱える心配もありません。 その代わり、絵本のページ数やサイズには制限がありますが、一般的な絵本のサイズやページ数なので、特に大きな問題ではないかと思います。 YOMOで対応しているページ数は 8ページ/16ページ/24ページ/32ページ の4種類。 仕上がりサイズは H182×W182mm/H236×W182mm/H1

    • YOMOで絵本をだそう⑧

      ↑こちらでご紹介した様に、 【8月2日】に原画発送し、 【8月3日】YOMOから、入稿確認メールが届きました。そして、 ↑こちらでご紹介した様に、 【8月17日】には早くも審査とデータ化作業が終了し、確認のためのPDFが届きました。ここから公開まで、しばらく時間がかかるのでは…と思いきや翌日 【8月18日】に公開、販売開始しました。 投稿が重なったり、テキスト入力やトリミングなど、作業が増えるともう少し時間がかかると思いますが、入稿確認から公開まで、2週間強。

      • YOMOで絵本をだそう⑦

        原画の準備も整い、YOMOでの作品登録が済んだ後は、「原画入稿仕様書」の記入をします。 作品登録時に確定した、作品番号、タイトルを記入し、 開く向き サイズ 頁数 書体【ゴシック系、丸ゴシック系、明朝系、教科書系、楷書系、その他】 依頼内容【文字入力、サイズ変更、トリミング、校正】 を選択肢から選びます。ちなみに、くものうえのアイスクリームやさんの書体は「丸ゴシック」で、依頼内容は「文字入力のみ」でした。 そして…。作者プロフィールに記載したい項目として、【経

        • YOMOで絵本をだそう⑥

          作画が終われば、あとはテキストですね。サムネにもあるように、原画にトレーシングペーパーを重ねて、テキストを書き込みます。テキスト位置も、このトレーシングペーパーに書いたところに印字されるので、大きさや角度を変えたりなどの調整はここでしましょう。 テキストも完了したら、残るは投稿です。 YOMOのサイトにログインして作品登録をします。 作品登録→作品新規作成の順に進み、 タイトル、あらすじ、対象年齢、タグ3つまで(『くものうえのアイスクリームやさん』のタグは #かわいい

        • 固定された記事

        YOMOで絵本をだそう①

          YOMOで絵本をだそう⑤

          作画する上で、面倒だけどとても大事な作業…。それは、トンボ線を入れることです。 YOMOはトンボ線の記入は指定していないようですが、絵を描く上で「絶対に見切れたら嫌な絵」は、断ち切り線(製本されるときに裁断される部分)にかからないようにしないといけません。 となると、断ち切り線から5mm以内に、大事な絵やテキストは収めたいですね。 また、断ち切り線ピッタリに絵を描くと、数ミリズレて裁断されてしまった時に、絵本に余白ができてしまいます。それを防ぐため、断ち切り線の外側3m

          YOMOで絵本をだそう⑤

          YOMOで絵本をだそう④

          絵コンテやラフについて…ですが、本当にびっくりするくらい大雑把に描いております(^◇^;) ノートに書く事もあれば、チラシの裏、コピー用紙など… かしこまった綺麗な紙だと、丁寧に描こうとして、アイディアが浮かびにくいので、この段階でもイメージ第一に、でも、ほぼ決定するくらいの気持ちで台割りを考えていきます。 そうすると、ここいいねぇ!と言う場面や、ここはもっと良くできそうだな…と言うところが自分の中でもはっきりしてきます。 最終的に、本来は実寸大でラフを作成すべきなの

          YOMOで絵本をだそう④

          YOMOで絵本をだそう③

          ここからは、ストーリーやキャラクターを考えていく部分になりますが、自己流なので、もし何か少しでもご参考になれば嬉しいです。 「くものうえのアイスクリームやさん」の主人公"うゆー"は、元々息子の落書きから生まれた、謎の生き物でした。頭が餃子で、好きな飲み物はビール!なんて設定があったことも…(笑) でも、そんなの絵本にできるか?と悩み、頭をアイスクリームにしました。 もう1人の主人公"フモフ"はと言うと、こちらも夫の落書きから生まれました。 あれ?自分でデザインしていな

          YOMOで絵本をだそう③

          YOMOで絵本をだそう②

          YOMOで公開してもらうための審査基準には、このようなものがあります。 ・法令に抵触する内容が含まれていないか ・公序良俗に反する行為が含まれていないか ・他者の知的財産権、肖像権、プライバシーの権利、名誉、その他の権利、利益を侵害していないか ・過度に猥褻、差別を助長、自殺、自傷行為を助長、薬物の不適切な利用を助長、反社会的な表現を含んでいないか などです。 長々と書き連ねましたが、つまり、よっぽど「これダメでしょ笑」って内容でもない限り、あとはサイズや頁数の規

          YOMOで絵本をだそう②

          YOMOの審査通りました!

          原画発送から2週間と1日。 本日、公開審査が終了したことと、公開前にテキスト等に不備がないかどうかの確認として、データ化された絵本の画像がメールで届きました。 表紙、背表紙、裏表紙に、タイトルや作者名、出版社名、コードなどが入った画像を見て、「ああ、いよいよ本になるのだな」と、期待や不安が入り混じった何ともいえない気持ちになりました(笑) プロフィール欄は、あまり書き込みすぎるのも…と思っていましたが、いざ印字されてみるとかなりシンプルで、もう少し盛ってもよかったかな?

          YOMOの審査通りました!

          絵本を売るために

          有名な出版社からの企画出版だったとしても、作者自身が書店等に足を運び、自分の本を売り込むことは、この紙の本が売れない時代にはより一層、必要不可欠な事なんだそう。 現在、YOMOに送った「くものうえのアイスクリームやさん」は、審査やデータ化作業などが行われている模様で、到着の知らせから今のところ問い合わせはないので、順調に審査が進んでいることと思われます。 もし、無事にリリースされた場合、書店へ売り込むことは可能なのか、全国の図書館に置いてもらえる条件など、色々聞いてみたい

          絵本を売るために

          絵本を出版するために。②

          前回の記事で、株式会社ニコモ様の「YOMO」へ、原画を投稿する際に「原画入稿仕様書」が必要だとお話ししました。 本来なら、出版社の編集者さん、デザイナーさんなどと打ち合わせをして、フォントやテキスト位置を決めたりしていくものかと思いますが、そこを「原稿入稿仕様書」で省略しているのだと思います。 原稿入稿仕様書には、作者の連絡先のほか、絵本サイズ、頁数、右開きか左開きか、編集が必要な箇所の確認、そして、作者プロフィールに記載したいことを書く欄などがありました。 いざ、プロ

          絵本を出版するために。②

          絵本を出版するために。①

          株式会社ニコモ様の、オリジナル絵本通販サイト「YOMO」にて、絵本を出版しようと、本日、原画を発送してきました。 サムネにある画像がその作品なのですが、元々、第6回絵本出版賞に応募したもので、A5版サイズで製作しました。(結果は、入選せずでした…) 別に応募していた、第18回タリーズピクチャーブックアワードの応募資格が「絵本を出版した経験がないこと」で、その結果が出るまで約5ヶ月…。先週結果がでました。(落選でした!) これで、絵本を出版できる自由の身となったので、早速

          絵本を出版するために。①