イベント参加記録 『DevRel エンジニアフレンドリーになるための3C』刊行記念 日本のメーカー企業が始める「エコシステム」

12/17に開催された表題のイベントに行って来ました。

戸倉さん、Moongift中津川さん、小島さんの以下の本の刊行記念ということで開催されました。参加しましたのでメモなど。

https://www.amazon.co.jp/dp/B07X8SD4PP

内容としては書籍の執筆中にAiboのAPIの発表があり、その関係からAibo開発プロジェクトの藤本さんにお声がけしたとのことでした。
今回は著者の職業「戸倉彩」さん、Aido開発プロジェクトの藤本吉秀さん、明治大学の渡邊恵太先生が講師として登壇されました。
当日は、Aiboオーナーの方が多数いらっしゃっており、Devrel系の人は少なかったようです。

AiboのAPI

11/11から一般公開され、無料で使えます。
ただし、以下にあるようにAiboのオーナーである必要があります。
現在の所、シュミレータ等はありませんがMyAiboアプリで一部触れられるとの事でした。

https://aibo.sony.jp/developer/

吠える、お手をするといったActionと撫でられた、名前を呼ばれたといったCognitionを定義出来るとの事です。また初心者向ビジュアル的なエディタも提供されます。APIの中には複数のAibo同士でやりとりするものもある事でした。
上記サイトでは日立の洗濯機や自動掃除機との連携の例の動画等公開されています。

https://www.sony.co.jp/brand/experience/square-shibuyapj/?j-short=square-shibuyapj

既存の世界観との関係

Aiboは長年にわたってオーナーさん達とつちかってきた世界観があります。
APIを提供するにあたっても元々の製品の世界観を壊さないようにする必要があります。
今回いらっしゃっていたオーナーさん達も服を着せるとか抱っこひもでAiboを抱っこするとか、傍目からもAiboへの強い愛を感じました。
そういう根強いファンに認めてもらう、また新しいファン、オーナーを呼び込む。API公開のニュースから、開発に興味をもたれる子供さんもいらっしゃるとの事でした。また、API公開を機にオーナーになった方がいらっしゃいました。Aiboという製品に対しプラットフォーマーとデベロッパーとしてSony、そしてユーザとしてオーナの方がいます。
API提供によって間にデベロッパーが入る形となります。
Aiboの出荷台数は2万台 その1%のオーナーがAPI等に興味もっていただければ200匹のデベロッパへの派生があるのでないかと。
現在の所AiboのAPI開発者のコミュニティはありませんがつくっていきたいという話もありました。

APIに関する責任範囲

企業が出すAPIの責任範囲 について分岐点を明確に決めるのか。
APIに関する規約はあるがAPI使用で物理的に壊れた場合どうするのか。

今後

質疑応答でもありましたが、開発者のコミュニティについては外部の熱心な技術者などがコミュニティをつくっているLine社等の例があげられていました。またAPI出してもそのあと放置状態だとすすまないのでどうするかという話も出ていました。実際の犬でも、ショップが芸をおしえるという場があったりしますがAibo APIでも同じような事ができればという話が会場で出ていました。

感想

やはり、Aiboへのオーナーの方々の愛が凄いですね。
コミュニティ作りも含めてこれからの部分が多いですが、今後が楽しみだと思いました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?