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切れ痔(裂肛)を自力で治す。再発しないように気をつける点

40歳をすぎ、人生初の切れ痔になってしまいました。

そこから、3ヶ月やっとのことで治りかけてきましたが、切れ痔を治すまでの注意点を書いてみます。

2ヶ月目までは、切れ痔が治っては切れての繰り返しだったので、挙げ句の果てに便が硬いときに血がでてきてしまい治る気配もなくask doctorで色々なお医者さんの回答をみてなんとか治療までこぎつけました。

注入軟膏の種類

切れ痔の軟膏では、ステロイド入りのネリザ軟膏、強力ポステリザン、ステロイドなしのボラザGが処方されることが多いです。

2つのクリニックに行きましたが、クリニックによって出すお薬は違っています。私が初めて行ったクリニックだとネリザ軟膏でしたが、2つめの肛門科のクリニックでは強力ポステリザンを出してました。

ネリザ軟膏は5段階で1番強いステロイド成分が入ってます。

強力ポステリザンは、大腸菌の死菌が成分で白血球を呼び寄せて傷の治りを早める仕組みで、5段階で1番弱いステロイド成分が入ってます。

ボラザGは、ステロイドなしで麻酔効果のあるリドカインがメインの成分です。痔の注入軟膏の中では一番弱い効果です。

切れ痔から痔瘻になるのを防ぐ意味では、強力ポステリザンのような抗炎症効果・局所感染防御作用のあるものが良いと思います。

askdoctorの先生曰く、ネリザのような強いステロイドは1ヶ月などの長期使用は控えたほうが良いと言ってました。はじめは強力な軟膏を使って、治ってきたら弱いものにしていくのが良いですね。

注入軟膏は入れるときに注意

6時方向の入り口部分に切れ痔がある場合、注入軟膏を後ろから入れると傷口にあたってしまい逆に毎日切れ痔を治りにくくしてしまいます。

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なので、前方から入れすぎないように、優しく注入します。

漏れてしまう場合は、後ろからでも良いと思いますが、できるだけ傷口に塗るようにしましょう。

また、切れ痔が入り口付近にある場合は、無理に注入軟膏を入れないで肛門付近に一度塗ってから、綿棒を使って優しく塗り込むのが良いです。その際は、お尻の穴をちゃんと見えるように手鏡と防災時に使うような小さい懐中電灯を用意してお尻をチェックしたほうが良いです。

私は、ダイソーで小さい懐中電灯を買いました。かなり便利です。

自分のお尻を見たくない人もいると思いますが、便をふいたトイレットペーパーがくっついてることもあるのでしっかり確認したほうが肛門周りを綺麗に保てます。

傷が外側で血がでている場所は自分で確認して把握して、なんならスマホで写真を撮っておいて、お医者さん出みせましょう。私はお医者さんに行ったとき、スマホで切れ痔を撮って見せました。傷が外側にある場合は、切れ痔の血はすぐに止まってしまうので、初期の傷はお医者さんでも見つけにくいです。

また、肛門から数センチの部分からの出血や膿がでている場合、切れ痔からの痔瘻の可能性もあるのでよく確認したほうが良いです。

切れ痔を再発させないために酸化マグネシウムは必須

切れ痔が再発してしまうのは、硬い便がでてしまうからです。

何度も繰り返し皮膚を傷つけてると傷口が深くなって、元に戻りづらくなってしまいます。なので、最低1ヶ月は柔らかい便を出すように心がけること。

私は、ask doctorでみたケンエイの酸化マグネシウムを使ってから排便が柔らかくなり痛みがなくなってきました。夜に1回飲むだけでいいので楽なのも気に入ってます。

私は過敏性腸症候群もあり、下痢と硬い便が数日おきに交互にでてしまうので下痢が悪化しないか心配だったのと、最初はお腹が痛くならないか心配だったのですが、硬い便がでるよりも下痢のほうがマシだったので酸化マグネシウムを飲んで3週間程試してみました。

酸化マグネシウムは、センナのようにお腹の痛みはなく、するっと出てくるのがいいですね。大人は3錠~6錠と書いてありましたが、私の場合はよく効くので1錠~2錠で十分でした。下痢の回数が増えることもありましたが、下痢のほうが切れ痔を治すのには良かったです。

あとは、ひたすら便を柔らかくして出して、毎日軟膏をやさしく塗るだけです。治ってくるとかなり痒みがでてきて、歩くと痒かったのですが、それもしばらくしてマシになってきました。とにかく切れ痔の治療には、根気が必要なので諦めず頑張ってください!

切れ痔を悪化させると大変なことに・・・

切れ痔を再発してしまう人も多いと思いますが、切れ痔から併発してしまう肛門の病気は色々あるので注意です。

酸化マグネシウムが効かなかったり、過敏性腸症候群で硬い便が続く人もいると思いますが裂肛を早めに治したほうがいい理由としては悪化すると大変ということに尽きます。

裂肛が治らないで硬い便で傷をつけていると傷が深くなり、潰瘍になります。さらに患部の口側に肛門ポリープ、肛門側に見張りいぼ(スキンタグ)を形成することがあります。

見張りイボは、皮膚が伸びただけなのであっても問題ないですが、やっかいなのは、肛門潰瘍と肛門ポリープですね。肛門ポリープはそこまで害はなくかゆみや違和感がある程度ですが、潰瘍は肛門狭窄や便秘などにもつながるので早めに手術したほうがよいとされています。

さらに怖いのが手術しないと治らない痔瘻

さらに怖いのが、肛門周囲膿瘍と痔瘻です。

切れ痔が数ヶ月治らないと、切れ痔の傷口から大腸菌が皮膚内に入り込んで炎症を起こし、膿がたまるようになります。(激痛)

裂肛痔瘻と呼ばれ、主に皮膚の下の浅い部分の痔瘻が多いのでレイオープンという開放手術式が行わることが多いです。

ちなみに、この溜まった膿は外に出さないといけないので、メスで切開(激痛)か、傷口が割れて膿がでるのをまつしかありません。

症状としては、お尻をキュッと締めたときの痛みや発熱がありますが、発熱は2割程度なので、気にしないでそのまま放置する人もいます。

ただ、放置した人の体験談を見ると早く肛門科で見てもらって手術したほうがいいと思いました。痔瘻は、再発もしやすいし、痔瘻になると手術しないとほぼ完治は不可能なので・・・。

その後、切れ痔は完治したのですが、切れ痔の傷が原因で痔瘻になり手術になってしまいました・・・。発熱はなく、2ヶ月で2回ぐらい膿がでたので気になっていたのですが、まさか・・・と思い肛門科にいったら肛門エコーでみて痔瘻との診断でした。

切れ痔から下痢などで便が入ってしまうと、大腸菌が皮膚を侵食していき裂肛痔瘻になりやすいので気をつけましょう。あと、コロナのワクチンもかなり体の免疫力が低下するので切れ痔中は控えたほうがいいかもしれません。

痔瘻になると穴が空くので9割は手術をしないと治りません。膿がでると治ったように見えますが、数ヶ月で再発してしまいます。中には5年放置という人もいましたがその苦痛を見ると早期治療をしたほうがいいなと感じました。


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