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大人の発達障害と診断されて良かったこと・悪かったことについて

こんにちは。豆です。私は就職活動時にADHD、ASDという診断を受けた大学生です。

今日は自身が発達障害と診断されて1か月が経過したので良かったこと・悪かったことについて感想を書きます。

良かったこと

① 将来に希望を持つことが出来たということ

私は一般枠(クローズ就労)する予定ですが、そこで転んで失敗したとしても障碍者枠で働くことが出来るというセーフティネットを張ることができ、絶望的な将来に対して少し安心感を得られました。今までは一般枠でしか道はない、そこで失敗したら人生が終わってしまうという認識でいたので、メンタル的には良い決断だったと思います。

②弱さを認めることが出来たこと

自身の弱さを認められなかったからこそ深く傷つき、社会に適合しなければならないという強迫観念に苛まれてきました。特に発達障害人の特性として異常なまでに他人と比較するという特性があると思います。私自身も、その一人で周りと同じような社会に適合した人間でなければいけないという強いプレッシャーがありましたが、発達障害診断と同時にそのプレッシャーからは解放されました。結果、「自分は脳の構造が他の人と比べて異なるから完璧に出来なくても自分のペースを優先して生きよう!」と考えを変えることができて良い結果となったと思います。

③自分の不得意を理解することが出来たこと

恐らく、これが一番大きいように思います。不得意を理解することで、これから起こるであろうリスクを回避、対策出来るようになったように思います。
例えば、自分の問題点として先延ばし癖(やりたくないことと向き合って行動することが苦手)という困り事がありました。苦手というと誰でもそうかもしれませんが、自分にとって他の人が難なく行動していることでさえ、強い恐怖心を感じているという違和感がありました。やりたくないこととは環境の変化になる存在(就職活動をはじめ、大学の課題、アルバイトの応募等)です。
その先延ばし癖についてどうして自分はできないのかと向き合いました。そこで気づいたことは前頭前野の働きの一つであるワーキングメモリ、注意制御機能が比較的に弱いという事です。詳しい説明は省きますが、この機能が弱いという対策として、1日、1か月やるべきことをメモ・確認し、片付けをしてから勉強や作業に取り組むことで集中力を維持するといったような対策をとるなど不得意に向き合い生活しています。他にもメンタル面で弱い、睡眠時間が長いなど自身の生活の障壁となっている弱さを理解→実行→解決することが出来るようになったと思います。


悪かったこと

​① 成長意欲が低くなった

私は今まで定型発達人と同じ土俵で生活をしてきました。すなわち診断前までは自分という存在が社会適合者であるという認識を持っていたということです。だからこそ、社会に適合する存在として小学校、中学校、高校、大学と必死に食らいていました。その中で自分は成長しないと社会に適合することが出来ないという強い不安から受験勉強をしたり、運動・サークル活動をしたり、と定型発達人と同じような生活をしてきました。しかし、発達障害と診断されてからというものその強い危機感が薄れていき、「自分はどうせ発達障害者だから何を始めても良い成果は生まれないだろう、どうせ自分は社会に適合できない存在だから障碍者枠で働けばいい」という認識に変わり、これから社会に適合するという今までの成長意欲が薄れていったように思います。

端的に言うと、発達障害と診断されて自己肯定感が下がった→成長意欲が低くなったという事ですね。

② 言い訳をするようになった

「発達障害だから失敗した、発達障害だからどうせやってもうまくいかない」というような発達障害を言い訳もするようになりました。例えば、アルバイトで失敗した時には自分がやったらどうせ失敗するから他の人に任せた方が良いという認識になっていたと思います。

自分自身という存在を否定する→自分はどうせ何をやっても失敗する→主体的に行動しても意味がない、というような認識をするようになっていました。
勿論、頭の中では発達障害は言い訳にしたくないですし、自分自身まだまだ健常者に食らいついて主体的に頑張れる部分はあると考えています。しかし、大きな失敗に対する強い恐怖心で自分は発達障害者であるから仕方がないというようなメンタルケアで発達障害を言い訳にしてしまっているという状態になりました。

悪いところも一応書きましたが、自分自身が発達障害であると疑っている方は是非受診をお勧めします。お金、時間、労力など高いハードルがあると思いますが、それを乗り越えてでも行く価値は十分にあると自負します。

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