自衛官募集問題を問う街頭行動②
(上田市・ちよさんのスピーチ)
上田市から来ました。
二人のこどもを育てている普通の主婦です。
今回、上田市が自衛隊の翌年度18歳になる人の情報を抜粋した台帳を閲覧してきたこと、
加えて一部自治体では情報をまとめて、文書やシールで自衛隊に提供していた事実を知り、たいへん驚きました。
憲法9条へ自衛隊を明記する憲法改正のための手続きである
国民投票が発議されることは阻止しなければなりません。
後の法は先の法を破る
という法原則があります。
もし、このまま9条を安倍政権が主張するように変えてしまったとしたら、戦争放棄、戦力を持たないとする
今の9条の条項は意味を持たなくなってしまうかもしれません。
沖縄県辺野古埋め立て、宮古島、奄美などで事実上の基地ともいえる施設の拡大がされています。
政府は既成事実を積み上げて、軍備の拡大に予算をまわし、国民の生活に目を向けた政策は置き去りになっています。
あなたは、未来を担うこどもたちを、となりの青年を、だれかの大切な人を戦争に送りたいですか?
住民基本台帳からの情報閲覧は法律で認められています。
ですが長野県の一部自治体は、一歩進んで情報をまとめて提供しています。
情報をまとめて提供した事実は市民には知らされていません。
私が知りたいのは、自衛隊に忖度をして
閲覧では面倒くさいから提供してくださいと誰かに言われたのか、
それが安倍政権への忖度になっているのではないかというのを知りたいのです。
忖度するということは、具体的な圧力があったのかも知りたいのです。
共謀罪が成立してしまったから、電話を合法に盗聴したり、ポイントカードからどんな買い物をしたか調べて警察が勝手に決めたターゲットを逮捕できてしまう、今そんな下地作りをすでにやっています。
ブルーカードやTカードのことがニュースになりました。
かつての治安維持法は、時の権力に抗う人を暴力で封じ、思想と良心の自由を分断してきました。
日本国憲法は、人が互いに尊重し合い、
幸せを追求する権利を保障してくれています。
治安維持法への反省があったからです。
そのために権力を監視し、権力の暴走を阻止する力をもっています。
でもそれは、国民一人ひとりが思想と良心の自由を憲法で保障されているからできることなのです。
主権は国民にあります。
安倍政権は地方自治に口を出して、いろいろな方面から支配の触手を伸ばしています。
夏に自民公明が参院選で過半数を取れば
基本的人権など考えませんよという改憲草案を出そうと目論んでいます。
国民は政治なんて解っていないのだからと思っているのです。
私はこれ以上、息苦しい社会にしたくないです。
誰もが安心して暮らせて、
支え合って、いのちのバトンをつないでいける社会になったらいいなという想いです。
自民党はいろいろな手で野党を細切れに切り、投票率を過去最低のままでキープして、組織票で固めて政権を維持してきました。
政治は分からないし、投票したって変わらないからという人たちが投票すると、今のいろいろなおかしな所が、少しずつ変わって行くと思うのです。
夏の参院選、もしかしたら衆参ダブル選挙になるかもしれません。
自民公明が過半数の議席を確保すれば、間違いなく国民投票の発議をするでしょう。
お金のある自民公明は、さも憲法改正は良いことだよと言うCMをバンバン打ち出してくるでしょう。
国民投票には最低投票率の規定がありません。
憲法改正に賛成の票がすこしでも多ければ、改正への一歩が進んでしまうことになります。
日本は、おかしいことをおかしいとも言えず、言わずに、数えきれない犠牲を生んだ、あの誤ちを再び繰り返してしまうのでしょうか。
世界中で続く紛争に協力する自衛隊にしてよいのでしょうか。
私はいやです。
私は勝手なのかもしれません。
でも、思想と良心の自由に則り
我が子を、誰かの大切な人を、いのちを
ただただ守りたいのです。
大人の一票が、こどもたちの未来を決めます。
こどもたちには決められません。
こどもたちが大人になったとき、昔の大人が何もしなかったから、こんな世の中になったんだと言われたくなくて、こうしてお話ししています。
投票するとき、あなたの大切な誰かの笑顔を思い浮かべてみてください。
あなたは、あなたの大切な誰かを、戦争に送りたいですか?
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