【SEVENTEEN】「SOS」を和訳してみた

はじめに


この記事は、SEVENTEEN 11thミニアルバム「SEVENTEENTH HEAVEN」収録曲の「SOS」という全編英語楽曲の和訳をした記事です。Twitter上で素敵な企画をお見かけしたので参加させていただきました。
受け取り手一人ひとりの解釈を楽しむことが企画の醍醐味(だと受け取っております)なため、直訳ではなく、正しさよりも個人の解釈を優先した訳となります。「そんなことまで書いてないんじゃない?」「それは伝えたいこととずれてるんじゃない?」と感じる箇所があるかもしれませんが、いちファンが自分が感じたままに好きなように訳したものなので、そのように割り切ってお読みいただけると幸いです。




私が受け取った「SOS」

毎日毎日、まるで永遠に回り続けるルーレットみたいだ
回って、回って、今も回って、次の標的は誰だ?
まっさらなステッカーを貼って誤魔化せたらさぞ楽だろうね
でも貼らないで。それはとても危険だから
後悔したときにはもう手遅れさ

僕らのためにもう一度言うよ
これは君が望んでるものじゃない
本当の幸せはここにはないよ
どうなっちゃったのか分からないけれど
僕らは出口を探さないと
誰か教えてよ、僕らは今どこに向かってるんだ?


愛ってどこにあるんだろうね?
僕らなら見つけられるさ

※※
S-O-S-O-S-O,今も
僕らは毎日戦っているんだ
望んだことなどない、音のない戦争を
さあ、今すぐ、
人々が次々倒れてゆく中
世界が君をあやめようとしたとき
ただSOSを、SOSを送ってくれ
SOSを、SOSを送ってくれ
ただ教えてくれ、SOS、SOSを
心配するな、僕はここで待ってる
だって僕はずっと君の友達なんだから

互いに偽りの姿を見せあって
笑って、隠して、また隠して
まるで水を売り買いするような気軽さで
いつから僕ら、こんな危ういことに慣れてしまったんだろう?
光のない森を抜けて
いつだって君のところに戻らなきゃね
少しでも勇気が湧いたら、すぐ電話して
なんてこった、最悪だよ
何が君をあやめようとした?
何一つ許したくないね
もう誰も以前の僕らだと気づけないさ
海へ行こう、僕らは後には退かない
僕らだけが出口を見つけられるんだ

※repeat

※※repeat

僕らは逃げなきゃ、常識の皮を被ってやってくる危険な思考から
この歌は簡単さ、僕と君の関係ならすぐにメッセージがわかるはずだよ
僕らなら大丈夫さ、だって僕らの明日はダイヤモンドのように輝いている
僕らなら大丈夫さ、だって僕らの明日はダイヤモンドのように輝いている
僕らは逃げなきゃ、常識の皮を被ってやってくる危険な思考から
おいで、僕に背中を預けて。僕らが力を合わせればまっすぐに立てるよ
僕らなら大丈夫さ、だって僕らの明日はダイヤモンドのように輝いている

※※repeat


ポイント


私はこの歌全体のテーマを「匿名で心ない抽象が毎日のように行われる理不尽な世の中で、偽りの常識に惑わされずに真実の愛を探すSEVENTEENとCARATの物語」と読み解きました。そのため、SEVENTEENからCARATに向けて語りかけているような言葉選びを心がけました(ちょっと物語のセリフっぽくはありますが)。音や曲のイメージに合わせると言うより、訳だけ読んでもわかりやすいような文章で表現することに焦点を当てています。

この歌詞で表されている「世界」にはネガティブなニュアンスを感じました。そしてその正体は、ネット上で行われる「誰もいない赤信号で道路を渡る」のようなものだと受け取りました。「ルール違反だけど、バレないし、みんなやってるし、いっか」で見過ごされてしまっている、でもやってはいけないことのような、心ない言葉を撒き散らしたり他者を攻撃したりする行為。それらが「望んでもない音のない戦争が起こってしまった世界」を生んだのだという悲痛なメッセージなのではないかと。

「僕らは逃げなきゃ、常識の皮を被ってやってくる危険な思考から」の元々の歌詞は「We gotta run away from the dangerous thoughts that come our way」なので、「常識の皮を被ってやってくる危険な思考」はだいぶ突飛な訳です。ですがこの曲全体を考えた時、私たちの世界に立ち塞がる危険な思考とは、「こんなのみんなやってるから大丈夫だよ、バレないよ」という暗黙のルール違反だと受け取り、「常識の皮を被って」という言葉を選びました。
「White sticker looks so sweet Don’t stick it on, so dangerous」も同じく、「暗黙のルール違反をするのが当たり前になっている今」という世界観のもとで訳をしたので、だいぶ言葉を補っています。「そのようなルール違反をしているのにしていないふりをする、もしくは見ないふりをする」などの不義理を咎めるような言葉選びをしました。

また、この歌詞を見て、2023年の彼らが歌う「CALL CALL CALL!」だなという感想を抱きました。「誰がなんと言おうとすぐ行くよ」「理不尽とストレスに挟まれてやるせないよね、疲れ果てその胸がパンクパンクしそうなら今すぐ電話して」……と、生きている中で感じる疲れ、痛みをなんとかしようと全力を尽くしてくれたSEVENTEENが、同じメッセージを5年の時を経て再度伝えてくれたような気がしています。「If you feel the courage, yeah, go ahead and dial」を「少しでも勇気が湧いたら、すぐ電話して」としているのはそのためです。

「We’re gonna be okay, our tomorrow is a brighter day」の「brighter」に「ダイヤモンドのように明るい」の意味を勝手に込めました。1つ前の「This song is so easy, you and I both know what I wanna say」で「TEAM SVTならこの歌が伝えたいことはきっとすぐに分かるよね」という私たちの信頼関係を歌ってくれているので、私たちにだけ分かる合言葉である「ダイヤモンド」で応えてみたいなと思ったからです。同アルバムに、彼らの始まりの歌である「Shining Diamond」をサンプリングした「Diamond Days」が収録されていることにも掛けて。


最後に


SEVENTEENさんの曲を自分の手で日本語に訳して記録に残す、という経験をしたことがなかったので、挑戦のきっかけをいただける機会に巡り会えてとても嬉しく思います。誰でも参加OKだったことがとてもありがたかったです。企画に参加させていただきありがとうございました。
自分の役に影響が出ないよう、他の参加者の方の訳をまだ見ていないので、この後じっくり楽しみたいと思います!

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