【アイナナ】シュレディンガーの5部

明日こと2021年12月27日から、アイドリッシュセブンの新章である5部が配信される予定です。今日がアイナナ5部を知らない最後の日になるので、noteを書いてみることにしました。(厳密には先行配信分のストーリーには触れていますが)

私がアイナナを知ったのは2020年の1〜2月にかけて。当時の最新章であった4部は2019年に完結していたので、「次の話が更新されるまで待つ」という体験はまだしていません。

私自身「アイナナにハマった理由はストーリーの面白さ」と言えるほどにアイナナのストーリーが好きなので、話の区切りがつかない状態でぽんと放り投げられて1カ月を過ごす生活に耐えられるのか、正直不安でいっぱいです。でも、他のマネージャーさんと一緒にわいわい騒げる面白さもきっとあるはず!と信じています。どちらにせよ読む以外の選択肢がないので、ただただ覚悟を決めようと思います。

そんなわけで、5部を知らない最後の夜に、4部までのアイナナで私が感じていることと、5部の妄想を徒然書いていこうと思います。何も知らない今ならまだシュレディンガーの5部なので!!

4部は、アイナナの主人公格であるIDOLiSH7が、人気の確立に成功したところで幕を閉じています。フレンズデイで見せた陸の訴求力や、ナギがノースメイア王子だったという事実、そして強敵ŹOOĻを下してブラホワ2連覇。国民の関心を一気に集め、良くも悪くも、多くの注目を集める国民的アイドルになりました。

そして、私はこの状況に覚えがあります。 

私は国民的アイドルグループ・嵐のファンです。人気が爆発した10周年での露出の多さから嵐を知り、そのままファンになりました。人気が爆発的に広がり、お茶の間に浸透してからのアイドルグループの動向、そしてファンの反応をリアルタイムに見てきました。

結論から言うと、知名度が上がり世間への影響力が強くなるのに反比例して、私が好きだった嵐は少しずつ消えていきました。

私が嵐を好きになった一番の理由は、5人がお互いを理解しあっている空気感のもとで生み出される、5人がわちゃわちゃうだうだしている空間が心地いいからでした。それぞれキャラの立っている5人が、上手くトークを回し、ボケて突っ込んで笑いを生む。全員が大口を開けて馬鹿みたいに笑う。カメラを忘れて話せなくなるほどツボる、そんな姿が大好きでした。新曲のたびに撮影されるMVも、「嵐だからこそできる!」と思えるコンセプトのものが数多くありました。

しかし、ブレイクした翌年の嵐は、露出の多さと引き換えにいろんなものが消えました。1年に6枚もシングルを出しましたが、MVは一気に手抜きになりました。初回限定版の特典として付いていたMVのメイキングの様子を映した映像は次第に写真へと変わり、最終的にはなくなりました。 当時の嵐好きが大好きだった深夜番組は終わり、同局のプライム帯番組に進出。ゲストの格が上がり、大物俳優などをホストとして迎える立場になりました。芸能界の先輩相手に男子高校生のようなノリを出せるはずもなく、ただただゲストに気を遣いっぱなし。正直、面白さはグッと減ったように感じました。

「アイドルとして天下を取った、次の目標」として事務所がおそらく方針としたのは、彼ら一人ひとりを、グループではなく個々人でも活躍できるタレントにすることでした。演技仕事や個人の冠番組が増え、5人揃っての仕事の頻度は減っていきました。特に、当時のグループの冠番組が、5名中2名が週替わりで出演する当番制になったときの衝撃はものすごかったです。もちろん正式に理由は明かされていませんが、スケジュールを合わせることの難しさや、一人ひとりのギャラ単価の上昇などが理由だったのではないかと想像しています。

なんだかネガティブに書いてしまいましたが、そういった方針の切り替えがあったからこそ、国民的アイドルであり続けられたのだと思います。多くの芸能人・著名人との繋がりができたり、個人仕事での経験を生かして芸能界を渡り歩いたり、愛されるアイドルの地位を確立した。天皇陛下の前で歌えるアイドルにもなった。休止発表しても多くの人に受け入れてもらえた。この未来はきっと、「私が好きな嵐」のまま変化せずにいたら得られなかったものです。だから変化は必要だった。ファンとしても、よかったなと思う。でも、好きだったものが姿を変えていく様子を目の当たりにするのは、当時はとても辛かったです。

長々と嵐の話をしてしまいましたが、私は、4部後のIDOLiSH7と嵐を重ねずにはいられません。 人気の絶頂にいる。トップを取った。じゃあ、次はどう変わっていく?その答えを出さなければいけない局面に来ています。 

私は、アイナナのシナリオを担当している都志見文太さんにものすごく信頼を置いています。その都志見さんがどんなストーリーを紡ぎ、この問いにどんな答えを提示してくるのかに、ものすごく期待しています。

頼もしく導いてくれた偉大な先輩、後を追いかけてくる実力派の後輩、そして先輩でもあり戦友でもある手強いライバル。駒はしっかりと揃っています。ここから、芸能界の椅子取りゲームをどう描いていくのか。どこに終着するのか。 今まで「で、アイナナって結局どこに向かっている話なの?」と問われたときに説明に窮していましたが、その答えが見えてくる章になるのではないかな、と思います。

もちろん、それに加えてアイナナ世界のキャラの関係性爆弾もあるから余計にどんな方向に行くのか予想がつかなくてハラハラしてしまいます。

明確な意図を持って一織の九条おじ化が描かれているので、とにかく闇堕ちしないか心配です。が、個人的には「九条おじとゼロはそれぞれ一人だったから破滅した」けれど、「マネジメント側には一織だけじゃなく紡がいるし、IDOLiSH7は7人だから、同じ結末は辿らない」という帰結になるのでは?と妄想しています。

そして、3部で天が環に告げた「来年の夏にはボクがゼロになる」の伏線も、先行公開1話を見る限り回収されそうですね。ネットでお見かけした「ゼロの生涯を描いた劇をTRIGGERが演じるのでは?」という考察の信憑性が私の中でぐんぐん高まってきて怖いです。

 また、個人的には、天がどうして九条おじの言うことに従っているのかが謎で。 「自分が犠牲にならないと、他の人(アイドルの卵)の人生をめちゃくちゃにしてしまうから」「ゼロが姿を消して全てを失ってしまった彼に同情したから」「自分自身が芸事の道に強く惹かれたから」などが推測できるのですが、明確な答えはまだ出ていないですよね。その辺りの説明もそろそろ欲しい気がします。

IDOLiSH7の中では、和泉兄弟に確執が生まれるのでは?説をよく見かけますよね。一織がマネジメント側に携わっていることを知ったら三月はショックを受けるのでは、と言われているのですが、その場合、三月の感情ってどんなふうに爆発するんでしょうね?「そんなの不平等」?4部の一織が陸に傾倒しすぎてしまっていて、一織が露骨に陸を贔屓するようになるとか? 

それよりも私は普通に、陸の持病の爆弾のほうが怖いです。ハードスケジュールになったら、絶対隠しきれない。隠し通すなら、ハードになりすぎちゃいけない。この辺の話もそろそろ出てきて欲しいです。気候の変化で体調を心配される描写は今までもありましたが、持病が理由で仕事にトラブルが…という話は、3部4部では出てきていない気がするので(香害の件は別)。

Re:valeもTRIGGERもŹOOĻも人気絶頂になる世界線があれば良いけれど、芸能界は本当に人気商売で、誰かの願いが叶うころな業界であることは間違いないので、凋落までは行かずとも、停滞は描かれるだろうな…と思います。特にRe:valeは。 ここで凛太郎が出てくるのも何か意味があるんですもんね、きっと。宇都木さんも読めないし、この辺りは本当に、どうなっていくか予想がつかない。

ヒントになりうるのは、正月特ストで宇都木さんがほのめかしていた「これから芸能界が変わる」という内容、そしてティザーで彼にあてがわれていた「信頼できる方に任せることが出来て、心から感謝しています」のセリフと、5部特設サイトにて明らかになっている「前を向いた彼ら(ŹOOĻ)をサポートするために、新人マネージャーは奔走する。」の文字。

加えて、ティザーで凛太郎にあてがわれていたセリフ「この業界に二度と暗雲が立ち込め内容、用心と備えは怠らない。」
これらを踏まえると、ŹOOĻが岡崎事務所に移籍、もしくはプロデュースを一任するように見えませんか…?

ツクモと星影の二大巨塔の時代は終わり、軍遊割拠の時代になる。凛太郎は岡崎事務所をもっと強い事務所にしたいと考えている。宇都木さんもŹOOĻをしっかり売り出していきたい。となると、あり得ない話ではないのかなと思い。宇都木さんがツクモの損になるような行動をするかだけが疑問ですが。

そして、作曲の話。私は壮五担なので、ここはものすごく注目しています。
6周年特ストで二人が結んだ絆が強すぎたので、5部以降のMEZZO"仲についてはあまり心配していません。ただ、IDOLiSH7の在り方に付いてはどうなっていくんだろうな…本当にそーちゃんが作曲した曲を歌うようになったら、私は嬉しい。

とりあえず、思いつくままにたくさん書いてみました。
明日の更新、本当に楽しみです!水曜日まで魂を繋ぎ止め、働き続けられることを祈ります。

あー!!本当に楽しみだな!!



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