ネアカのつくり方
この度、とうとう実家が売れた。
住んでたのは10年そこそこなのだが、それでも売れたと知った瞬間には何とも言えない喪失感を感じた。
それは「実家」という「安住の地」が取り上げられたからに他ならない。
しかし喪失感を抱きつつも、頭では「20代後半で実家が売れた、って話のネタになるやん」と、どうやって人に話すかを考えていた。
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よく人から「根明(根っから性格が明るい)だよね」と言われる。否定はしない。暗いと思われるよりは生きやすいと思うもん。
根明は、アイデアマンのように、その人が持つ天性の才能のように思われがちだ。後天的に作れるものではないのだと。
ただ本当に生まれた時から、根っこから明るい性格だったのだろうか。
その答えは、実家を片付けている時に出た。
どこにしまわれていたのか、幼き頃からの記録。その記録を辿ると、どうやら昔は根暗だったらしい。それが小学校、中学校、高校と、徐々に根っこから明るくなっていったようだった。
そこで今回は実家が売れたことによって整理された「ネアカの作り方」を綴っていきたい。
1.受け入れる
まず最初のステップは、あらゆることを「受け入れる」ことから始まった。
不遇な環境、自分という人間の嫌なとこ、周囲の人々の嫌なとこ…根暗だからこそ敏感なマイナスの要素を全て洗い出し、その全てを受け入れる。
ちなみに、受け入れるときのコツは、感謝することかな。
2.逆に振る舞う
全てのネガティブ要素を受け入れたら、そのネガティブと逆の振る舞いをあえてする。
気持ちは沈んでいても笑顔を振りまいたり、お金はないけど人に奢ったり、自信がなくても自信があるように振舞ったり…
とにかく感情と行動を逆にする。
3.諦める
いろいろと試した結果、心と身体が乖離し、自分は何者なのか、周囲は、社会は何なのか。わけが分からなくなってくる。
そうしたら一度全てを「諦める」。
諦めると言っても死ぬわけではない。むしろ「まあ、死んではないし良いか!」という考えを持つようにする。
そうすると本来の「諦める」の意味である「あきらかにする」ということに繋がっていく。
「あれ、結局何したいんだっけ?」「どうしたら良いんだっけ?」と、どんどんとモノゴトの要因・原因に目がいくようになっていく。
4.心から楽しくなる
諦め続けていると、これまで心と体がバラバラだったものが、徐々に一緒になっていく。それも自然と暗い方ではなく、明るい方になっていく。
気が付いた時には周囲の人から「根明」と呼ばれるようになっている。
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いかかだろうか。
自分で読み返していて「すごい!何かの宗教っぽい」と思ったのだけど、断じて何かの宗教ではございません。
根暗で悩んでいる方はぜひお試しあれ。
いつかこの話を基に「60分で読めるけれど 一生あなたを離さない本」という帯をつけて本にしたいなあ。
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