町中華で感じる老い

先週ふと中華を食べたいと思い、Google Mapで「中華」と検索したときのこと。
こういうときにいつも行くお店があるんですが、他にもあるならそっちにいってみようかなと思って調べました。
ただの気まぐれです。
とはいえ結局いつものところに落ち着くんだろうなと思っていたら、居酒屋にピンが立っていたんですよね。
「あ~これラーメンマップ(ラーメン好き御用達のラーメン店検索アプリ)でミスドとかセブイレが引っかかるのと同じやつね」
と思いながら一応写真を見てみたらなんとなんと。
メニューががっつり中華料理だったんですよね。

この街に四年半住んでいて、外観で勝手に居酒屋だと決めつけていたんです。

自分はほろよい一本が限界というレベルの下戸なので、自分から居酒屋に行くことは全くありません。
そのせいで自分の中で興味のない物と分類してしまっていました。
実際に行ってみるとメニューも豊富で提供スピードも早く、そしてなによりおいしい。
これならいつも行ってるお店よりこっちのほうがいいとなり、この四年半何をやっていたんだと打ちひしがれるアラサー独身男性。
麻婆豆腐の山椒で舌が痺れる痺れる。

大変美味であったわけですが、それと同時に心が老けていってるとも思いました。
昔の自分なら周辺の料理屋さんを一通り調べ、どういったお店があるのかをあらかたチェックしていたはず。
でもそういうのが億劫に感じるようになってしまったから今回のようなことが起こったわけです。
「とりあえずいつものお店でいっか」
「とりあえずいつものメニューでいっか」
そんな停滞した刺激のない毎日に少しずつ慣れ、体重とともに腰が重くなっていく。
最近流行りのアーティストを開拓することも今ではすっかりなくなり。
学生時代に夢中になったバンドの曲を聞いて馴染みのある音を耳で味わう。
ああ、老いたなあ。

さて、今度はどこのお店に行こうかな。

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