白鳥沢の鷲匠監督の気持ちはよくわかる

 圧倒的な力って憧れるよね。

 ってことで有休使って公開初日にハイキュー!! の劇場版見てきました。
 自分は単行本全部集めてるし画集と最終話の複製原画、あとラスト二話のジャンプ本誌を保存している程度には好きな作品です。

 そんな作品の中で最も人気な試合の一つであるvs音駒。
 登場から決着まで一番長かったチームとの決戦なわけですから、この試合は作中でもとても重たい意味を乗せられたものだったと思います。

 で、見てきた感想なんですが
「アニメはアニメでいいものに仕上げたな」
という感じでした。


 ハイキュー!! は一貫して群像劇的に描かれているんですよね。
 主力選手はもちろん控えの選手もそれぞれ自分なりのバレー観を持っている。
 それらがバチバチにぶつかり合うのがこの作品の醍醐味だと思っています。
 ただ今回の映画は孤爪研磨を軸に構成されていたという印象を受けました。
 ラストプレーで研磨視点になったのもまさにそうですし、原作から選んできたシーンもそういうものを拾っていってる感じです。
 原作ファンが見ると「あのシーンを見てみたかった」など思うかもしれませんが、自分はそうは思いませんでした。
 むしろ原作以上に研磨により深く感情移入して見ることができました。
 日向との初対面時に研磨が「強いと思うよ」と言っていたのを黒尾が聞いていたという描写はアニメオリジナルで付け足されたものです。
 それがあってからの「おれにバレーボール教えてくれてありがとう」はもうダメでしょほんと。
 なのであのような形でアニメ化されたのは大賛成です。
 ただ原作が映像化するだけじゃあもったいないですもんね。

 それでもまあ映画で描写されなかったシーンなどがあるわけで。
 前半とか特に詰め込み気味でしたし。
 そういう細かい描写を見てみたいという方。

 ぜひ原作を読みましょう!!!





(いやでもマジで原作の後半のほうとかアニメに負けないぐらいの迫力で視線誘導を巧みに活かしたコマ割りがされててあれはアニメでも電子版でも味わえない臨場感があるのでぜひ紙媒体のほうで読んでいただきたい)

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