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感謝の手紙|じーちゃん

じーちゃんと初めて会ったのは、結婚してから。

自分から話すじーちゃんじゃなかったから「何話そう」っていつもドキドキしてた。でも、いつもニコニコしていて、帰る時は涙を流していたね。そんな姿を見られたくなさそうに、私達が帰る時は自分の部屋に入っていった。

私には、じーちゃんばーちゃんがいなかったから、結婚して得した気分だった。

最後に会ったのは、コロナが一旦落ちついてからだったね。日に日に体力が無くなっているような感じがしてた。

帰る時、いつものようにバイバイして、じーちゃんは部屋に入った。「また泣いているのかな」と思ったけど、もういちどバイバイしたくて部屋に入った。やっぱり泣いていたね。

でも、握手をして「またくるから、元気でまっていてね」と言ったのが最後だったね。柔らかくて、分厚い手、あったかかった。

最愛のばーちゃんが亡くなった時、じーちゃんは病院で、一人、沢山泣いたのかな?ばーちゃんが亡くなって半年間、どんな気持ちだったんだろう。

じーちゃんが亡くなったという連絡がきた時、私はね、真っ先に「ばーちゃんが迎えにきてくれたのかな?」って思った。

1日苦しい思いをしたって聞いて、やっぱりばーちゃんが、迎えにきてくれたんだと思ったよ。苦しい中、頑張ったんだね。いつも会いに行くと、散髪してピシッとしていたじーちゃんの髪はロン毛になっていて、あたたかかった手は冷たくなっていた。

ばーちゃんとは会えましたか?

これからは、空を見上げた時、じーちゃんばーちゃんが、見ていてくれるような気がする。

カタチとしては会えないけれど、身近に感じるこの感覚に、家族を守ってくれる人がまた一人増えたような、心強さがあるよ。

じーちゃん、ありがとう!

ばーちゃんに会ったらよろしくいっててね!

私はあなたの可愛い孫をこの世で支えます!





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