見出し画像

居心地の悪いところへの話

台湾にきてなんだかんだで半年たちました。大学のときに2か月ほど海外を放浪したことはあったけど、半年も海外にいるのは初めて。

今回このプロジェクトに応募してみたのは別に前の生活に不満があったとか、そういうのは全くなく。むしろ仕事内容は自分の得意なことが活かせてたし、上司も同僚もいい人ばかり。
好きな温泉へは車で10分もいけばいくらでもあったし、楽団に所属して楽器を演奏したり、プレゼンのイベントを主催したりして、会社外での人間関係もとても充実していた。
別にこのままの生活を続けていても正直全く問題なかった。でもプロジェクトの内容をみたときに(なんとなくだけれど)、これに応募しないと絶対に後で後悔するだろうなという予感はあった。

実際に応募するまで、そして応募してからも、紆余曲折いろいろあったけれど、今、台湾は台中にきて、台湾の会社でずっと研修を受けている。

会社の文化の違い、国としての文化の違い、言語がままならないことによるコミュニケーション不足、などなど、まぁ来てみていろんなストレスを感じている。

胃は痛くなるしお腹は痛くなるし頭痛はでるし・・


それでも、これはありがたい経験だと思っている。

振り返ってみると、鹿児島でのここ数年の生活は、これまでの経験値から

「このぐらいやっとけばだいたいうまくいくだろう」

とある程度予想できる範囲のことしかしてなかった気がする。もちろん個別にいろんな工夫したり勉強したりはしたけれど、ある意味ルーチン化していたよう。

もちろん、それも全然わるいことではない。私も今年52歳になり、若い時のようなエネルギーはもはやあるわけもなく、正直新しいことをやるのはしんどい。
このまま今の会社で定年を迎えてずっと同じところに住み、同じ人間関係の中で過ごすなら何ら問題ないと思う。

とはいえ、両親のおかげである程度金銭的な余裕があり、子供もあと2年で社会人になる。これから別の選択肢を取ろうと思えば取れる立場にある。転職してもいいし独立してもいいし、なんならもう1回大学に戻ってもいい。

そんな選択肢をもし選ぶとなると、居心地のよいコンフォートゾーンに安住していては駄目なわけで、いざというときに飛び出す気持ちがなくなってしまいそうだった。

〇△□

そして実際に今、ひとまわりも二回りも若い人達と一緒に新しいことを覚えている。そうすると、いかに若い人のほうが習得が早いかが身に染みてよくわかるし、自分の物覚えの悪さ、体力のなさ、無駄なプライド、などなど、もしこれから新しいキャリアに挑戦しようと思ったときに、若い人と比べてどれだけ自分が劣っているかを痛感させられている。

安易に大学に戻って人文学系の勉強をしたいなんて思っていたけど、とてもじゃないけど若い人についていける自信がなくなった。

転職したとしても、新しいことをさて本当に今から習得できるのか、若い人に頭を下げて教えてもらう態度がとれるか、などなど。

とてもよい予行練習をさせてもらっている。

プロジェクトが終了して、そのあとどういったキャリアを築いていくかはまだ全く決めていないけれど(まずは元の職場にそのまま戻る)、置かれた立場をありがたく思い、あと3ヶ月の台湾生活を楽しく過ごしていきたい。

P.S.
長々と書いたけれど、正直に言うと全部後付け。
面白そうだから参加してみた。


ただそれだけ。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?