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GIGAフリマ

GEG HImeji の企画で上記の勉強会に出店させていただきました。

個人アカウントと学校アカウントの違いで共同編集が「できる」「できない」の違いがあるため、こちらに学校アカウントの先生方用に資料を載せたいと思います。

活用の手順は実際に説明していきますので、それぞれで試してみた下さい。

「テキストマイニング」リンク先
https://textmining.userlocal.jp/

老人と海_あらすじ
『老人と海』の主人公はサンチャゴという老人です。かつては腕のいい漁師でしたが、84日間も不漁が続き、漁師仲間からは馬鹿にされています。

彼の船にはマノーリンという少年が同乗し、老人とともに漁をしていましたが、老人が不漁続きになったので、少年の両親は別の船に行くように命じました。今では少年は「親方」の船に乗っていますが、食事の差し入れなどをしてサンチャゴを気づかっています。

主な登場人物としてはこの2人ですが、海で出会うマカジキやトビウオに、老人は人間のように話しかけます。魚をはじめとした自然も、登場人物として物語の重要な要素になっているのです。

『老人と海』には、興味深い解釈があります。「サンチャゴはキリストの象徴なのではないか」というものです。

『老人と海』の冒頭で、サンチャゴの小屋にはマリアの絵と「色刷りのイエスの精神」が飾ってあり、キリスト教的なモチーフが使われています。海でカジキと戦うときも、老人は「我らの父」と「アヴェ・マリア」の祈りを口にしているのです。

このように、ところどころにキリスト教のモチーフが使われ、帰港したあとサンチャゴはマストを背負って坂道を歩いていきます。この姿は、キリストが十字架を背負ってゴルゴダの丘に向かう姿に重なります。

『老人と海』は、不漁続きだったサンチャゴが久しぶりに大きな獲物を捕まえる話ですが、ヘミングウェイはその姿にキリストの復活を重ねたといわれているのです。


カジキとの激闘!果たしてサンチャゴは?


『老人と海』最大の見どころは、サンチャゴがマカジキと戦う場面です。

3日間にわたる戦いは、どんな結末をむかえるのでしょうか。

一人で漁に出たサンチャゴは、大きさが18フィート(約5.5メートル)もあるカジキと出会いました。カジキは釣り糸につながり、船を引っぱっていきます。なんとしてもしとめたいサンチャゴは、3日の間死闘をくり広げるのです。

船には食料がなく、肝油や釣り上げた小魚の刺し身を食べながら、老人はカジキと戦います。最後にはカジキにとどめをさすことができましたが、彼の本当の戦いはここからがはじまりでした。

『老人と海』から得られる教訓・テーマとは?伝えたいことを考察!
『老人と海』は、外面描写にこだわった作風なので、人物の内面の感情や思想についてはあまり説明的な文章が書かれていません。そのため、作品にどんな意味があるのか、なぜ名作なのかが分かりづらいかもしれません。この作品を通して、ヘミングウェイは何がいいたかったのでしょうか。

サンチャゴは84日間もの不漁のなかにいて、漁師仲間からも笑いものになっています。彼は失意のなかにいます。彼の心の支えは少年だけです。

少年はサンチャゴと船に乗っていた時期もあり、老人を慕っています。少年は別の船で獲物を釣りあげており、漁師としての腕を上げています。老人にとって、彼は希望といえる存在です。

サンチャゴがカジキと出会うのは、漁師としての名誉をとりもどすチャンスでした。しかし、捕まえたカジキは港に戻る途中、失ってしまうことになるのです。それは人生の残酷さを象徴しているかのよう。

結局なにも手に入れられなかったサンチャゴは、疲れはてて眠りにつきます。しかし、少年は彼から教えてもらった技術や経験を活かして、漁師として成長しています。老人はすべてを失ってしまいましたが、少年に技術と希望を伝えることができました。

下の世代に価値あることを伝えられたことで、老人の人生も報われたのかもしれません。


『老人と海』の勇気が湧く名言を解説!
『老人と海』のなかで、印象に残る一節をご紹介します。

きっときょうこそは。とにかく、毎日が新しい日なんだ 
(『老人と海』より引用)

不漁が続く毎日にもめげず漁に出るサンチャゴが、船をこぎ出すときのセリフです。逆境にも負けない力強さが感じられますね。

けれど、人間は負けるように造られてはいないんだ 
(『老人と海』より引用)

3日間の死闘の末捕まえたカジキは、ある存在によって無残な姿になってしまいます。それを見たサンチャゴの言葉です。戦っているうちにカジキを「兄弟」と呼ぶほど親近感を抱いていた老人にとって、カジキが変わり果てた姿になってしまったのはつらかったはず。それでも前を向く彼の姿は、敗北に屈しない意志を感じます。

『老人と海』の結末とは?最後の内容をネタバレ解説!
カジキとの戦いが見どころの『老人と海』ですが、結末はどうなるのでしょうか。

3日間の戦いの末にカジキを捕まえた老人ですが、港に帰る途中でカジキはある出来事によって、見るも無残な姿に。そして骨だけになったカジキを連れて、彼は帰ってきました。

サンチャゴは小屋に帰って眠りにつく

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