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31才、東京のパン屋で働くの巻。

本日のテーマは「31才、東京のパン屋で働くの巻」です。

30才で教師を辞め
不動産会社を3ヶ月で辞め
実家の農家やパン屋でバイト生活。
不安でどん底の頃に屋久島へ行き
「自分らしく生きる」ことを決めた。
住宅メーカーにて派遣社員を全うし
ある1冊の本がきっかけで
2018年6月上京し、パン屋に就職。

初めての東京一人暮らし。
誰も知らない土地。
偶然住んだマンションの1階には
大家さんが酒屋を営んでおり
朝会えば「行ってらっしゃい」
夕方会えば「おかえりなさいませ♪」と
声をかけてくれたのが
とっても幸せでした。

パン屋では、2ヶ月の研修期間後に
新店舗へ異動になるという
必死に仕事を覚えていく日々。

真夏のパン屋は
オーブン前は40度を超えそうな暑さで
チョコやバターを扱うスペースは10度という
作業によって
ものすごい温度差の中の仕事でした。

あんこを炊いたり
サンドイッチを作ったり
カヌレ液を作ったり
パンにチョコを詰めたり
生地、成型、焼成など
いわゆるパン作りの工程など
新人には程遠いものでした。
それでも、未経験の自分にも
できる仕事があることが
素晴らしいと思いました。

1ヶ月経った頃
パンの焼成の仕事が始まります。
60種類以上のパンの
焼成工程マニュアルを頭の中に入れ
9台のオーブンの前で格闘です。
発酵室の中のパンの状態を把握して
目の前で生地成形してる様子を見て
オーブンの中の商品を良い状態で焼き上げて
少し冷めたら販売ブースへ移動していく。

言葉にすればこれだけなのに
1日数千個のパンを8時間ぶっ通しで焼くと
ものすごいパワーを消耗します。

新店舗オープン直後は
開店時からずっと2時間くらいの行列で
色んなトラブルがあり
それをひとつずつ解決しながら
毎日戦いました。

それぞれの職人の技の凄さと
誰でもできるマニュアルの凄さ
両方を経験することができました。

そんな頃、異業種交流会で出会った人に
「パン作りの知識が足りてないので
 学校へ行こうか迷っている」と話したところ
こんな質問を投げかけられます。

「あなたは、経営者になりたいの?
 それとも、職人になりたいの?」

今日はここまで。
次回は、「32才、東京で無職になるの巻」です。

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#チャレンジ
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#上京
#パン屋

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