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まさか、早速?

(約700文字)

「イノシシ食べたい」という記事を先日投稿したのだが、早速義父から電話が、、、。


昨夕、炒め物をガンガン作っているおり、スマホが鳴った。


あ、お義父さん、こんばんはー


手は止められないので、ガンガン炒めながらスピーカーに叫ぷ。
(シャキシャキ感、命!)

ほーい。
みんな、元気にしてるかぁ?


ガンガン、ガンガン、、、

元気ですよー!
お義父さんは、大丈夫ー?


ガンガン、ガンガン、、、


はいよー。


ガンガン、ガンガン、、、


いつもと変わらないやり取りだ。


〇〇(孫)は、ちょうど風呂に入っていた。

残念そうなジィジだったが、用事は私にだった。


わな□さんと@に、、、△#@/♪☆.〆⚪︎

ガンガン、ガンガン、、、


え?
お義父さん、何?


換気扇も回っているので、よく聞こえない。

お義父さんも声を張り上げる。


わなしさんとこに、、、△#@/♪☆.〆


ん?わなし?、、、

罠師!?


ガン、、、

すぐに鍋の火と換気扇を止めた。


お義父さん、猪?
猪、かかった?


私は、やや上擦った声で叫んだ。


一瞬、沈黙が流れたが、、、


いや、そうじゃないんだ。
罠師さんとこに「板」を持って行ってあげるんだ。

板?



猪などを解体する際に下に敷く、まな板のことだった。

そして、余った板を我が家で使うか?と、連絡をくれたのだ。

うちには、夫が魚を捌く為のでっかい檜のまな板はあるのだが、日頃私は使わない。


送ってくれるというまな板は、
お義父さん自ら、銀杏の木で作ったとのことだった。

銀杏は針葉樹ということを昨日、初めて知った。

水が浸透しにくく、カンナできちんと手入れをしていれば、10年だってもつそうだ。


この時、あっと思った。

私が使っていた味気ないプラスチック製ボードは、劣化が気になり廃棄したばかりだったからだ。

なんだかフワフワ不思議な感じなのだが、銀杏のまな板を、今は心待ちにしている。

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