生み出してくれた人たちへ感謝を

良質な物語に触れると、心が動かされます。
しかし、わかりやすい良質な物語は起承転結がしっかりしており、綺麗すぎる。
綺麗すぎるものに触れ続けると、汚れを許せなくなる。
未熟なものに対する許容が狭められてしまうように感じます。
素晴らしきものを魅せてくれる方々は、もちろんその技術を努力し研鑽したもので、讃えられるべきだと思います。
ただ、受け取る側はそれらの全てを知るすべを持ちません。SNSが普及し、技術者の持ちうる技術がすごいということがわかりやすくなっても、慣れてしまい、当たり前になってしまう。
触れやすくなるというのは、加速して普遍的になる。
享受することだけに慣れるのは良くないな、と思うこの頃です。

綺麗に形作られた物語の世界に入り浸っていた私は、やっと消費するだけから抜け出せた気がします。

どんな形であれ、物語を作り出す人たちに、私の心を支えてくれてありがとう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?