安全な食品の選び方②鮮魚・海産物編
さて、農作物の次は、鮮魚・海産物について書いていきたいと思います。
多くの人が農作物はオーガニックを選んでいるけど、魚や肉は情報が少なすぎて何を選べばいいかわからないという人が多いのではないかと思います。
また、加工されていなければ大丈夫でしょう?という人も多いですね。
しかし、農作物の生産土壌・肥料・殺虫剤・防カビ剤…のように、鮮魚・精肉・卵・牛乳などもまた、育つ過程で有害物質を溜め込んでいるのです。
【海水汚染:放射線物質】
誰もがご存知と思いますが、3.11の原発事故による放射線汚染は刻々と自体が悪化しています。
海の生き物は皆、放射線汚染された海に生き、放射線被曝している状態にあります。
私たちは放射線被曝した海産物を食べているわけですから、海産物を食べることで内部被曝のリスクが上がっていくことになります。
一度に大量の被ばくをした場合は、血液障害(例 白血球の減少)、消化管障害(例 嘔吐、下痢)などの急性放射線症になることがあります。
これは、被ばく後、数日から数週間で発症します。
また、比較的少ない量の被ばくでも、被ばく後、数年以降、発ガンや白内障などの障害がおこる危険性もあります。
【海水汚染:マイクロビーズ】
マイクロビーズとは、ポリエチレンやポリプロピレン等のプラスチックで作られた球状の小さなビーズで、マイクロプラスチックの一種です。
肌の汚れや古い角質を除去する目的で、洗顔料やボディウォッシュ、練り歯磨き等の化粧品にスクラブ剤として添加されています。
マイクロビーズの大きさは数ミクロン(μm)-数百ミクロン(100μm)で、目に見えないくらい小さいので、排水処理施設では除去できず、そのまま川を通じて海に流れ込んでおり、化学物質と簡単に結合してしまう性質を持っているため、環境中の化学物質を吸着し、プランクトンや魚に摂取され、その魚を食べた人間の健康や生態系に影響を及ぼしていると指摘されています。
世界各国ではこの問題を深刻にとらえ、アメリカでは2017年からマイクロビーズの製造を全面禁止へと法律化しましたが、日本ではまだ禁止化には至っていません。
これを人間が食べると、体内にプラスチックが蓄積し、また様々な化学物質を含んでいるため、食中毒を起こしたり、がんなどの恐ろしい病を引き起こす危険性があります。
特に魚中心の和食を好む日本人にとって致命的だといえます。
豪ニューカッスル大学が実施した調査の結果では、52件の研究結果に基づいて「人間が1年間に体内に取り込むプラスチック量は、推定約250グラムに上る」「私たちは一週間あたり5グラム、だいたいクレジットカード一枚分と同量のプラスチックを『食べて』いる」との結論が導き出されました。
また、マイクロビーズは海水塩にも含まれているため、マイクロフィルターなどでマイクロビーズ除去がされているものを選ぶ必要があります。
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