見出し画像

戦時性暴力の問題に取り組んだ作家、三枝和子と津島佑子、石坂啓

今年の3月に第107回HMCオープンセミナー「死者・動物・環境 ── 津島佑子『寵児』のクィア・エコフェミニズム」発表者:村上克尚(東京大学大学院総合文化研究科准教授)コメント:木村朗子(津田塾大学学芸学部教授)という津島佑子『寵児』に関するセミナーを聴講したが、村上克尚さんの発表は、まだ読んでいない人にもこの小説を読みたくさせる発表でとても良かった。

木村朗子さんのコメントの中で、「慰安婦」問題に軽く言及があったが、三枝和子さんの小説に、『その冬の死』『その夜の終りに』という日本人「慰安婦」の戦後の話を描いたものがあるそうで、初めて知った。津島佑子も戦時性暴力の問題に取り組んで、『葦舟、飛んだ』『ヤマネコ・ドーム』などを書いているとのこと。『ヤマネコ・ドーム』は施設に棄てられたGIベビーの話を扱っているらしい。

漫画家の石坂啓さんも、戦時性暴力を扱ったテーマの作品を描いておられる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?