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【Polcaリターン品】01.スポンサー表記/02.ロゴ作成

こんにちは、マークです。

今回の記事は、
「Polcaでご支援頂いた方へのリターン品」
「リターン品にまつわる技術」についての内容です。

今回のPolcaへのリターン品の1つ目は、
「ご支援頂いた方のIDまたはお持ちのロゴのカッティングシートを作り、自分のバイクへ貼らせて頂く」です。リターン価格は「2000円」となります。

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愛車のFTR223です。
フラットトラックレーサーという特殊なジャンルのバイクで、
後輪部に大きなゼッケンプレート兼マッドガード(約25x40cm)がついています。こちらに約5x10cm程度の大きさでご希望のネームやロゴなどをご記載させていただきます。(公序良俗に反する内容や、デザインが小さすぎる場合ご変更頂く場合がございます)

2つ目は「ご自身やグループのロゴを作成させて頂く」です。
リターン価格は「10000円」となります。
支援者さまのご希望をヒアリングし、作成。リテイク(修正)は1度まで無償でさせて頂きます。本件に関してはご支援価格に対し作成時間がかかるため、3ヶ月以内での納品を目標にさせて頂きます。
また、著作者人格権(改変など、作者の意図するデザイン改変などの禁止など)以外のすべての権利は譲渡されますので、ご自由にお使い頂けます。

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1つ目の「TwitterIDやロゴなどをお貼りさせて頂く」と言う事自体は現時点の私の知名度では広告にもなりませんが、貼らせて頂く「カッティングシート」「ロゴデザイン」と言うものは私のものづくりの原点となるものです。
今回はカッティングシートとロゴデザインについてお話させて頂きます。

カッティングシートとは、シール・ステッカーのような「プリント」とはことなり、塩化ビニールの粘着シートをカッターで切り取り、透明のシートに転写後貼り付けする手法・製品です。

マークのものづくりのきっかけは、高校生の時にありました。
定時制高校に通っていたマークは昼はバイト、夜は学校のため、スクーターでの通学が許されていました。定時制高校は、みなさんのイメージのとおり不良も多く、マークも少なからず影響を受けていました。
先輩たちは自身の車やバイクを改造したり、パーツメーカーのステッカーなどを貼っていて、「かっこいいなぁ(今思えばどうなのかな)」と思っていました。

自分のスクーターにも貼りたいけど、いざ調べてみると小さいシートでも1000円以上し、貧乏学生のマークにはとても手が届くものではありませんでした。

ここで初めてマークは「自分で作れないか?」と安易に考えました。
ブロードバンドインターネットが活発になってきた2003年では、各々が自身の情報を発信していて、カッティングシートの作り方を調べるのは容易でした。素材のシート、転写シート、デザインナイフ、スキージ(へら)など、初期投資は3000円程度でしたが、小さいシート3枚分でいくつでもカッティングシートが作れると思い、マークはすぐに購入しました。

しかし、実際に行うとものすごく手間がかかり、技術が必要でした。
パソコンで線画を作成→線画をプリント→のりでシートに貼り付け→デザインナイフで線画を切り取り→貼り付けた線画のみを剥がす→糊を拭き取る→不要なシートを剥がす→転写シートへ貼り付け→スクーターに貼り付け
とても大変で「HONDA」のような簡単な形状のシートでも3時間以上かかり、その出来も決して良くはありませんでしたが、完成したときはとても嬉しかったのを今でも覚えています。

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また、売っていないような色んなロゴを貼り通学していると、先輩達から「どこで買ったんだ」と声がかかるようになり、事情を話すと「メシをおごるから俺にも作ってくれ」など沢山声がかかるようになりました。
「技術はお金になる」と言う事を初めてしっかりと意識した瞬間でした。


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はじめの頃に手切りで作ったカッティングシート

今ではカッティングプロッター(プリンターのように自動的にデザインをカットしてくれる機械)を導入しているため、作業時間は圧倒的に減りましたが「カス取り」に関しては機械化をしてもすべて手作業でしか出来ない技術で、剥がし方によってはせっかく切り取ったシートをだめにしてしまう事もあります。また「プロッターで読込可能なベクターデータの作成」「機械の調整」などオペレーションに必要な新たな技術も必要になりました。

既存のデザインだけではオリジナリティが無いと思い、自分でロゴやイラストなどをデザインを始めるも、またも問題が出てきました。

二次元の画像データには大きく2種類あり、「ラスター」と「ベクター」があります。
「ラスター」というのは、Windowsに最初から入っているペイントやPhotoshopで作成出来る、細かい点の集合体で作られる絵や写真です。
スマホのカメラで撮った写真や、ほとんどの細かいアニメイラストはラスター形式で描かれています。
対して「ベクター」というのは、点の位置、そこから引かれた線の角度、色などをすべて数値として記録する画像です。(あくまでもファイルの保存方法であり、実際の見た目は通常のイラストと変わりません)

ラスターは作成が簡単ですが、拡大をすると細かい点が拡大されるためギザギザに見えたり、カッティングプロッターのソフト上ではベクターの数値情報を認識し刃を動かすため、使えません。
ベクターは作画出来るソフトが限られ(Illustratorなど)、作画も難しいですが、拡大縮小が自由(どれだけ拡大しても点と線の情報をPC上で倍々にしてくれるので、決してギザギザにならない)であったり、先に上げた位置情報を使うソフトウェアでは必須の形式になります。

これらを使えるようになるためにかなりの時間がかかりましたし、未だに完璧に出来ているか、とも思えません。そのぐらいややこしい形式です。
(ここでは省きますが、ベジェ曲線と言うものがとても難しいのです)

品物の話に戻りますが、カッティングシートの原価は、手のひらサイズで100円にもなりません。カッティングシート以外でも、自分で作れば、市場価格の10分の1以下で作ることが出来ます。しかし、上記の作業や必要な知識の習得を考えると「それ自体が趣味である」「それ自体を商売にする」以上に自身で行うメリットが無いと思います。

ただ、商売をするにあたっては、自分でカッティングシートを作るメリットは価格だけではありませんでした。次回以降の記事でも書くつもりですが、今メインとしているレザークラフトではその時に培った器用さが役立ち、レーザー加工機もベクターデータの知識が生き、カッティングシートの知識は塗装作業やグラス加工時のマスキングなど、様々なものに応用されています。

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技術の説明をしているのか、自分語りなのかよくわからなくなってきましたが、今回はリターン品2点とその技術についてお話させていただきました。


【リターン品】
01.スポンサー表記 ¥2000
TwitterIDやお持ちのロゴ・5x10cm程度、最細部1ミリ程度

02.ロゴ作成 ¥10000
納期3ヶ月~・画像データ(.ai+.jpg)でのお渡し・リテイク1回

次の記事も、Polcaのリターン品の説明や商品への思いを書きます。
最後まで見てくれてありがとうございました。

マークより
プリプリ

Polcaはこちら
https://polca.jp/projects/MW2gHkx6NEH

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