【Polcaリターン品】03.オリジナルペンケース/04.インド豚Tシャツ

こんにちは、マークです。

今回の記事は、
「Polcaでご支援頂いた方へのリターン品」
「リターン品にまつわる技術」
「SNSの運用」についての内容です。

今回のPolcaへのリターン品の1つ目は、
「オリジナルプリントペンケース」です。リターン価格は「1500円」となります。紙製ですが、デニムタグと同じ素材で作られた耐久性が高く、風合いが良い製品となります。

画像2

2つ目は、「インド豚デザインTシャツ」です。リターン価格は「3500円」となります。Tシャツの素体は国内素体シェア1位メーカーの5.6オンス以上の耐久性の高いものを使用いたします。
色は白・黒2色、サイズはXS/S/M/L/XL/XXLをご用意します。

Tシャツインド豚02

Tシャツインド豚

ヒンディー語で「おいしい」とかいています

上記2点に共通する技術は、「アイロンプリント」です。
アイロンプリントと言うのは、専用のラバーシートをカッティング後、アイロンで圧力と熱を加え定着させる手法です。

Tシャツのプリントには大きく「シルクスクリーン」「UVプリント」「アイロンプリント」があります。

シルクスクリーンプリントは1900年代初頭に出来た技術で、大きく説明すると「フレームに目の細かい網を張り、印刷したい部分以外を特殊な溶剤でマスキングし、抜けている部分にインクを落とす」手法です。
繊維に染み込むような風合いになります。
メリットは一つの型を作れば量産が容易であること、デメリットは印刷に技術が必要、型を作るのにコストと時間がかかり、バリエーションが作りにくいことです。

UVプリントは大型のプリンタで「UVインク」と言う紫外線で硬化するインクでプリント・紫外線照射する方法です。
やや繊維の上に乗ったようなプリントになります。
メリットは、フルカラー印刷が可能で、解像度も高くベクター・ラスターいずれかのデータを用意するだけで印刷が可能です。デメリットは、UVプリンターの導入コストが高額、1枚あたりの作成時間がすこしかかる、濃色の素体に対しての発色が悪い(黒地に印刷する場合、ベースに白インクを濃くプリントしてから本プリントしなければいけない)です。

アイロンプリントは、前回のカッティングシートと同等の技術でシートを作成し、アイロンで熱定着させる手法です。
繊維の上に乗ったようなプリントになります。
メリットは、導入コストが少なく、物理的な型を用意せずとも作成出来るためデザインの取り回しもよく、プリントの質感もラバープリントのようにやや立体的になりインパクトがあります。デメリットはカッティングシートの作成の手順を踏むため、デザインによっては時間がかかります。またUVプリンタのようなフルカラー印刷や極細の線は再現出来ません。
比較を並べると、以下のようになります。

導入コスト
アイロンプリント>シルクスクリーン>>>UVプリント

カラー印刷の容易さ
UVプリント>>>シルクスクリーン>アイロンプリント

デザイン変更の自由度
UVプリント>アイロンプリント>>>シルクスクリーン

量産性
シルクスクリーン>UVプリント>>>アイロンプリント

※耐久性に関しては、それぞれの劣化の種類が異なるため比較しづらいため記載しません

マークも、シルクスクリーンを作成してのプリントや、メーカーでUVプリントの試用などを行いましたが、現状ではアイロンプリントが費用対効果やTシャツなど以外にもプリントが容易である(例えば今回のペンケースなど)ため、アイロンプリントを導入しています。
ビジネスが大きくなれば、UVプリンターの導入も検討しますが、シルクスクリーンプリントに関しては型をたくさん保有しないといけないため、専業になりかねないため考えていません。

選択と集中、多角化はその状況によりけり

よく、自身の宣伝広告をしたり、スキルに対しても、
「一つの物事に集中するほうが良い」という事を言われる方が多く思います。これは、習熟度を高めたり、ターゲット層を狙い撃ちすると言う意味では正しい行為だと思いますが、かけだしの人間や、自分の適正がわかっていない状態では見解を狭めてしまう事だと思っています。

マークの場合、仮に特定のジャンル一本で活動していた場合、
そのジャンルでのオンリーワンorナンバーワンを長い時間をかけて追い求めながら、技術力を高める必要があり、実際に販売につなげるための宣伝のためのSNSの運用も、今のように上手くは行っていなかったと思います。
特にSNSは、運用初期の段階では一つのジャンルのみに集中しているとフォロワーの数・幅が全く広がりません。

「SNSやYoutubeなど、一つのアカウントでは一つのジャンルのみにしないと良くない」と言うのはいわゆる「選択と集中」です。それは「それ一本で戦える武器がある時」や、「他に競合が居ない時」、「目標とするライバルが居る時」に使える手段であり、今後、自身が育っていった場合にシフトすれば良いと考えます。「多角化して失敗した企業」というのもよく聞く話ですが、それはあくまで「企業レベル」での話であり、すべての事業が限られた期間で完全に収益化出来る事を求められる為だと考えます。
ですので、撤退のリスクが少ない場合、その失敗例には当てはまりません。
企業レベルの運営指針を、一人の職人に当てはめて指針を考える事は間違いです。

もちろん一つのジャンルに特化する、という事は決して悪いことではなく、
クリエイター・アーティスト目線ではそうすべきであると思います。
しかしながら、世の職人はマネージメントや宣伝広告を自身で行わなければいけません。

「売り込み」

マークは主な宣伝活動にツイッターを使用していますが、
「レザークラフトのみを延々と行い、作成事例をアップ。フォローに関しては受け身ないしレザークラフトに興味がある人間を検索し、こちらからフォロー」と言うスタイルで行った場合、うまくいくとは思えませんし、とても悠長な話だと思います。これは既に実績のある企業で有効な運用方法です。
(マークの運用が100点とは言えませんが、全てにおいてゼロスキルからSNS上の基盤を作った点は自分でもよくやったと思っています。)

もちろんトップを目指し、日々トレーニングを行う事は素晴らしい事ですが、未経験から始める商売ベースで考えた場合、あまりにも時間がかかり、失敗した場合取り返しがつきません

正直、マークはレザークラフトの技術や絵の上手さ、ユーモアなど
第一線で活動されている方と比べればまだまだのレベルです。
技術力の無さをそれ以外で補う、と言うのは本来職人としてはよろしくない行為だと思います。しかし、マークが最優先する事項は「何かで1位になる」という事ではなく「自宅で行える仕事でサラリーマン時代の月収を超える」と言う事です。

では、どうすべきかと言うと、繰り返しになりますが、
「自身の出来る事を、種類を問わずとにかく沢山やる」事だと思います。
「歩きながら小銭をひろっていく」と言うことも大事ですし、
何よりも、正解は「その状況によって変わる」と思います。

くだらないツイートで、マークの人間性を好きになって頂いた方や、日々の落書きで笑ってくれてフォローして頂いた方、もちろんレザークラフトで興味をもってくれた方、趣味のゲームや音楽などで仲良くなった方など
フォロワーの方々との繋がり方は様々です。

そこから100%収益につながっているか、と言えばそうでもありません。
しかしながら先に記載した「多角化」の話のように、様々なアイデアを取り入れ、SNS上やそこから発展する人間関係のためにも、世界を狭めるような事はしては行けないと思います。

マークはこれからも物を作り、絵を描き、くだらない事をお話するとおもいます。しかし、それらは本気で行っています。

ぷりぷり
マーク


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