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北青山のレストラン”Hotel's”の感動ハンバーガーコースを体験してきた


感動ハンバーガーコースとは!?

この感動ハンバーガーコース、実はある企画の続編的な立ち位置のようです。最初にスタートした企画が、ファミレスガストでの「感動ハンバーグコース」。
「ファミレスでコース!?」と最初聞いたときはその耳を疑いましたが、ファミレスでコース、やっちゃっていました!ハンバーグとかあっつあつで出てきて、スープにサラダ、メインのハンバーグがでてきて、デザートまで。ちゃんとしたコースになっていました!!それだけでも感動ー!!って感じで、、、
このガストの感動ハンバーグコースをプロデュースした鳥羽周作シェフの激アツなnoteはコチラから。↓↓↓

このコースは惜しくも2023年1月をもって終了してしまったのですが、、、この感動ハンバーグコースへの熱量をそのままミシュランレストランクオリティーに昇華させた、「感動ハンバーガー」コースを、鳥羽周作シェフのホームレストランのひとつである北青山のHotel'sで味わえるということで、行ってきました!

1皿目 人参のポタージュ

人参のポタージュ

こちらHotel's土日のモーニングやランチコースでもお馴染みの人参のポタージュ。人参バターで炒め牛乳でのばしているスープ。口に入れたときの滑らかさがとても心地よいスープです!!今ポタージュみたいなきれいな黄色もきれいです。Hotel'sのスープといえば、この人参のポタージュですね!!

2皿目 牡蠣とサワークリーム レモンのグラニテ

牡蠣とサワークリーム レモンのグラニテ添え

Hotel'sのスペシャリテ。
ディナーコースの2皿目に必ずでてくる一品です。
兵庫県産の「八朔」という牡蠣の品種だそうです。こちらの牡蠣、産卵しない牡蠣とのことで、すべての栄養を牡蠣自身の成長に充てられるため、旨味が強く成長してくれる、、、そうです。一口でいける小ぶりな牡蠣です。
生牡蠣って、結構好き嫌いがありますよね、、、特に嫌いな人って、あの生牡蠣特有の磯臭さじゃないでしょうか。
この生牡蠣の一皿、どういう魔法をかけているのか、そのいやーな生臭さが全然しないんですよね~。サワークリームのおかげなのか、はたまたレモンのグラニテの爽やかさなのか。
儚い一口のお皿ではありますが、これが完成するまでの研究はどれほどのものだったのか、想像がつきません。

3皿目 Hotel'sサラダ

Hotel'sサラダ

こちらも、Hotel'sへ行ったことのある人であれば、お馴染みの一皿だと思います。
Hotel's流のチョップドサラダという感じで、スプーンですくって食べるのが特徴です。20種類もの食材が盛り込まれたサラダは、スプーンですくうたびに毎回異なる味や食感が楽しめます。しかも今回のコースでは、サラダにローストチキンがトッピングされています!これがまた、ジューシーで食べ応えもアップして、幸せ度も上昇です。

4皿目 スフレオムレツ

スフレオムレツ

このスフレオムレツに初めてであったのは、2020年12月の代々木上原sioでした。自分にとってはとてつもなく思い出深い一品です。
オムレツという料理名なのにまるで目玉焼きのような見た目にまずは驚き、スプーンを入れるとふわふわで中にはとろーりチーズ。割ったときにぶわっと湯気がでてきて、その湯気の香りがまた最高なんです。
目玉焼きの白身の部分は、生クリームベースのコクのあるソース。軽い酸味があるおかげで軽やかに食べられます。 

5皿目 クエのヴァプール バーニャカウダソース

クエのヴァプール バーニャカウダソース

ヴァプール vapeurとは、フランス語で、「蒸気」という意味だそうです。料理用語的には、「蒸す」ということですね。
ディナーコースの冬メニューにもある、魚料理。
蒸されたクエは口に入れたらぎゅっと弾力を感じたあと、ほろほろと崩れていくという食感二段構え。
バーニャカウダソースと聞くとニンニクとアンチョビの結構味の主張が激しいイメージでしたが、クエの味を損なわないようにしているものの、しっかりとその存在はあるというよう、お淑やかなバーニャカウダに初めて出会いました(笑)。
また、やや”和”寄りなみょうがと白髪ねぎのアクセントと、ほのかに香るゆずがホッとさせてくれます。
お皿も、金継ぎをされていると、より"和"テイストが強まりますね。

6皿目 手打ちパスタ ブロードバターソース

手打ちパスタ ブロードバターソース

自家製パスタと聞くと、sio系列のお店では、ラビオリはよく見かけるのですが、こういったthe 麺といったロングパスタは初めてでした。
木田シェフ曰く手打ちのロングパスタも過去にはコースに入れてたりしていたそうで、、、まだまだsioファン歴短いなぁ~と痛感!
2~3mmの太さの面はタリオリーニというそうです。
繊細なパスタに合わせるのはシンプルで優しい鶏のブロードバター。生パスタって聞くと麺はもっちり系かと思いきや、しゃっきりとした歯ごたえが楽しい。うどんか蕎麦でいうならば、蕎麦の食感の方向性。いやぁ新体験。

7皿目 鹿の薪焼き

鹿の薪焼き

お肉は追加料金を払えば、牛に変更も可能だったようですが、鹿肉をはじめ、ジビエ好きな自分にとっては、逆にうれしいんですよね。
薪焼きというジャンル。最近すごい流行っていますが、お肉の焼き方てきには、ある意味原点回帰にも感じます。
丁寧に火入れされたお肉は、サーブされたときにじんわりと肉汁が染み出るシズル感。ひと口食べると、口の中に広がる薫香。いやー最高ですね。
お肉についてくるのは、英国王室御用達のマルドンシーソルト、ちょっとした苦みがアクセントのホップソルト、過去に開催された佐賀のtabiコースで初お目見えしたキヌアみそ。
どれもお肉の美味しさをブーストする素晴らしい役者たちです。

8皿目 黒トリュフスライダー

感動ハンバーガー

もう、見た目からして多くを語らなくとも、、、かもしれませんが、正直、トリュフがあってもなくても、Hotel'sのハンバーガー、めちゃくちゃ美味しいんです!!!
それこそ、今回の感動ハンバーガーコースでは、黒トリュフを纏っての登場で、なかなかの華やかさですが、そこ以外は、色味も至ってシンプル。
挟むバンズはしっかりと焼いてあり、普通のファーストフード店のものがフワフワとすると、Hotel'sのハンバーガーのバンズはある意味対局を行くカリカリです。
バンズを上にのせて、ギューッと押しつぶしてまとめたら、ガブっと豪快にいっちゃいます。カリカリのバンズが、粗めに挽いた神戸牛のパティの肉汁を受け止めてくれるでしょう。神戸牛の旨味、バンズのカリッとした香ばしさ、飴色玉ねぎの甘味と旨味、タスマニアマスタードのぷちぷち感、ふつうのマヨネーズのほのかな甘味と酸味とクリーミーさ、そして黒トリュフの香りが追加されて、至福なひとときです。
いやあ見て感動食べて感動ですね。


9皿目 Hotel'sプリン

Hotel'sプリン

プリンというと”とろけるプリン系”か、”固めしっかり系”の大きく2つに分かれると思うんですよね。
有名店で例えるとしたら、パステル系かモロゾフ系か的な(笑)
まあ自分はどっちも好き派なのですが、、、
Hotel'sプリンはしっかり固い系プリンが楽しめます。甘いプリンにほろ苦いカラメルが熱い冷たいのサウナ理論と同様で、スプーンが進みます。
上にのっている艶々のクリームシャンティにはアマレットリキュールが使われており、風味が増して軽やかな印象になります。
食後には丁寧にドリップしてもらえるコーヒーが、これまた絶品で。コースの余韻に浸るのに最高な一杯です。

なんだかオールスター大感謝祭的な感じ

コースを振り返ると、見出しの言葉に尽きると思います。
Hotel'sがオープンしてからのこれは食べておけ!!という美味しい部分を贅沢に切り取ったコースなんじゃないかなーと思います。
今年のドラフト1位の選手もいれば、レジェンド的な立ち位置の選手もいたり、ホームラン王だったり盗塁王だったり。。。そんな感じでしょうか?(野球あんまり詳しくないくせにそれで例えてしまって隙だらけな気がしますが、、、)
それぞれのお皿が主役級ではあるのに、お互いを殺しあわないどころか、最後のハンバーガーへ向かってワクワクさせてくれる展開が、とても楽しかったです。
元々こういうハンバーガーのフルコースの構想があってからの、ファミリーレストランでそれを表現すると、感動ハンバーグコースになったのか、感動ハンバーグコースを作り上げて、その経験をフルコースに生かしたのか、卵が先か鶏が先か議論はさておき、どちらであっても、”美味しい”を届けたいという気持ちの具現化ですよね。

とても美味しく、楽しい体験をすることができました!
「とても美味しい」とか、文章では書いてますが、心の中では「なにこれ!めっちゃ美味すぎなんだけど!!!!!」と何度も叫んでおりました笑
幸せな気持ちになれたので、noteに記録しておくことにします。

Hotel'sの皆さん、ありがとうございました!




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