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命名はクリエイティブ
昨日、久々に10代の頃からつるんでる友達のヨウヘイに会った。
ヨウヘイは地元の建築資材会社で営業部長をしてて、実質会社のナンバー2。
この記事では僕が生息するデザイン領域ではない、地元の零細企業で起きたクリエイティブ事例を紹介したい。
部署の名前を変更したことで業務改善が行われたって話やねんけど。
これが、とてもクリエイティブだなと唸ったので忘れないうちにシェアします。
ヨウヘイは営業部の部長で、日々の売り上げ(数字)に対する執着がある。
他の営業マンも同様。あたりまえに数字を追いかけてる。
でも、どうやら商品を配送する”配送部”は違った。
数字にこだわりがない配送部
まず、ヨウヘイの会社の配送部は、数字に関する執着がない。
と言うか、考えたこともないというくらいボンヤリしてた。
そこで、ヨウヘイも提案したんだって。
燃費だったり、配送ルートの工夫による稼働させる車の数を削減。。
確かにあまり数値にできるところは多くはない。
でも数値目標にして改善するポイントは必ずある。
これまで考えたことがないのが問題ってことね。
帰る時間に合わせて仕事を終わらせる
配送部に所属する彼らは、プライベートを優先している。
だから、6時に帰ることが何よりも優先。
けど、それ自体に問題はない。
営業とは違い、ほぼ毎日6時の定時に帰ることになってる配送部にとって、業務改善をしすぎて時間にゆとりが出過ぎることも問題だった。
つまり、定時までは仕事している感を出すことがとても大事なわけ。
会社は売り上げと利益(数字)がないと潰れますが、
彼らは時間を基準に仕事をしてるわけです。
忙しく見せかける為に必要以上に配送車を稼働させていることが問題。
”配送部”から”商品管理部”へ名称変更
そこで、会社全体で配送に関する業務改善を行おうとなった。
まずは部署の名前を”配送部”から”商品管理部”に名前を変更した。
でも実は名前を変えただけ。
メンバーもやることは同じ。
ただ、一人だけ幹部が抱えた課題に気が付いた配送のドライバーがいる。
『配送以外の仕事もやれる』と示唆していることを。
彼は部署の名前が変わったことで、これまでの配送業務が”商品を管理する”という仕事だと思った。
非常にシンプルな作業員の発想。
彼は、まず配送する商品の数やキズを確認することを最初にはじめた。
自分なりに”商品管理”がなにかを模索した。
”クレームのボーダーライン”をはっきりさせ、営業マンに周知徹底した。
明らかに変わった
商品のクレームに関する基準を設け、商品のキズを写真にとり、返金や無償対応の基準を作った。
それにより、売り上げが上がったわけではないが、商品をリピートして買ってもらうことが増えたみたい。
営業から降りてくる仕事の受け皿だと感じていた配送部門、後の商品管理部は、自分たちから営業マンに提案することが徐々に増え出した。
名前を変えたら、業務に対して愛着が芽生え、
そして新しい自ら新しい仕事を創り出した。
名前を変えると変わる自我
配送部は商品チェックの習慣ができて、時間以外の目標指針ができた。
それによって仕事のやりがいも増える。
名前が変わるだけで、愛着が生まれる。
名称を変えただけで、意識が変わり、仕組みが変わり、商品管理部のヒエラルキーも改善した。
そんなお話しでした。
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