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ジャック・デリダ批判、異-論理(パラ-ロジック)と「説得」する技術

いきなりの種明かしをすると、私の論法はデコンストラクション(英: deconstruction 仏: déconstruction)の応用をやっているのです。だから打ち負かすことが難しい。

デコンストラクションは日本語では「脱構築」とも訳されています。フランスの哲学者ジャック・デリダの理論が元ですが、確か、私の記憶では、「デコンストラクション」を有名にしたのは、デリダでなく、その影響を受けた英米の批評家、理論家たちであったはずです。今英語のWikipediaなどを調べると、アメリカのエール学派のポール・ド・マンPaul de Man、ジェフリー・ハートマンGeoffrey Hartman、J・ヒルズ・ミラーJ. Hillis Millerといった人々です。特に文芸批評に大きな影響を与えました。

確か、建築関係にもデコンストラクションがあったような…何分、20年も前の記憶で、確かめる当時読んだ本のタイトルや著者名なども忘れてしまっているので、あやふやです。

専門家の方々には、素人の世迷言と勘弁していただいて、私のやるデコンストラクションというのは、相手の論理を突き詰めていくことです。自分の話をするのではありません。相手の話を聞いて、「貴方の話を発展させていくと、論理的帰結としてこうなりますよ」とやるのです。不思議な事に、大体は結論が現実からズレ、破綻します。元々は初期プラトンの対話篇がこのようなやり口だったのです。ですから、『ソクラテスの弁明』は読む価値があるとお奨めしますが、他のプラトンの対話篇(特に初期の)は…🤔ウーム(笑)

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