胎界主 悪魔アトン=イヴ神獣説についての考察

こんにちは、胎界主におけるキーとなる種族、悪魔について考察をしたいと思います。
主に、アトン=イヴ神獣説についての検証を軸に考えていきますが、とても乱文になってしまいました。

悪魔がもとはアトン=イヴの神獣(天肢)であるという説は胎界主wikiに書いてあるくらい根強い説で、筆者は持っていませんが設定資料の草案にも書かれているそうです。
この説の是非を検討したいのですが、wikiに書かれている以外にも、個人的に肯定材料、否定材料と思う要素が両方存在するため、これを読んだ各人に託したいと思います。

肯定材料1:悪魔は人間を殺せない
第一部1話『使い魔』から出ていた設定ですが、悪魔は『たましい』が『地獄の扉』を開いた人間以外を殺すことは禁忌に当たるようです。
そして第三部『サタナキアの誘惑』において、サタナキアは地獄についてこう語っています。

悪人の自我が死後地獄に落ちるという『法則』は物理法則や魔法則のように予め翻訳世界にあったものではなく、帝王が後から書き加えたものという可能性が高いでしょう。
そうなると、『たましいが地獄の扉を開いていないと殺せない』のではなく、『本来なら全ての人間を殺せないが、法則を書き加え悪人なら殺せるようにした』と考えることができます。
さらに言えば、『いのち』を奪うことが禁忌にあたるのは、『いのち』を司るアトン=イヴが母胎だからと考えることができます。
(追記)
死後善人は天界に行く(その度にアトン=イヴの胎界が大きくなる)と考えると、アトン=イヴの影響力の増大を防ぎ、ひいては再びアトン=イヴに支配されることを抑止しようとしていると考えることもできます。

この考えに対する反論:
人間を殺せないのは全ての神獣に適用されるのではないか?
特別な条件下でなければリリスが司る『こころ』(自我)を持つ神獣はヒトを殺すことができないとも考えることもできるのではないでしょうか。
筆者の見落としが無ければ、自我(こころ)を持った神獣がヒトを殺したのはリョースと死の神獣、そして罰犬が稀男を殺そうとしたのみです。
リョース:自身の胎界といえるロックヘイムでのみ
死の神獣:その特性から禁忌を免れている
罰犬:マナ使いであれば殺めることが赦されている
と考えることもできます

また、悪魔はリリスと密接な関係にあるので、他の神獣にはない特別な戒律が課されている可能性もあります。
というかそもそもアトン=イヴ躰化者であるアドニスやニキは人を殺しまくっています。

肯定材料2:悪魔強すぎ問題
◯ソロモンヘイムを支配し、かつてはロックヘイムでもトト=ロック神獣である管理者と小競り合っていた
◯大惨事時代、司神降臨バフ&無限復活チート状態の骸者を相手に99日間防戦、最終的には撃退
◯四大神獣に匹敵あるいは凌駕する通常神獣が複数
などなど、数え上げて行けばキリがないくらい悪魔は勢力としても単体の戦闘力も強すぎます。
これに関して、デカトンとレムレスの会話から母胎となる司神の強さそのまま子供である神獣の強さに影響すると考えられます。

(真祖とレイスの力の差は、ネフテュス=ヘカテとオシリス=ハデスの力の差)完全なたましいを持たない司神は、無から有を創れないため自身の一部から四大神獣を作っていると考えると当然の話です。
そうなると、悪魔の母胎となった司神はかなり強力な司神であると考えられます。そして、四大司神の中でも生成世界においてのほぼ全ての生命に影響する『いのち』を司る『アトン=イヴ』が母胎と考えるのは不自然ではないでしょう

この考えに対する反論:悪魔の強さの源泉は他にあるのでは?
悪魔はリリスを用いて大惨事を隠匿し、骸者が存在承認を得られないようにしています。これと逆に自分たちの存在承認も強化しているのであれば、異常な強さの説明にもなります。
また、オヌリス=アレスのような戦闘特化の司神系列の神獣である可能性もあります。

否定材料1:悪魔は息子を作っている
第三部『ロシア国立感染研究所』ではモルモ、ハティともに躰化者と同じく司神からの戒律が課されていました。これが骸者だけでなく全ての神獣に該当すると考えた時、悪魔はポコジャカ子供を作っているためアトン=イヴ神獣だとすると戒律を破りまくっていることになります。魔界に住むチンマイのを初めとする通常の悪魔たちは自我を分け与えただけかもしれませんが、インプは生成世界における『いのち』を持っているため禁忌に触れてしまうのではないでしょうか。

この考えに対する反論:司神から解放された悪魔に戒律はないのでは?
肯定材料とは真逆の考えになるため併用できませんが、母胎であるアトン=イヴから解放された悪魔にとって戒律は存在しないのではないかという考えです。
また、自我を分け与える以外の方法で、悪魔が子供を作る(サキュバス、インキュバス、インプ)時はリリスや人間など他の存在の力を借りていますから、ワンクッション挟むことで戒律を免れていると考えることもできますし、帝王が法則で戒律条件を緩和した可能性もあります。

否定材料2:天肢の壺
悪魔はアトン=イヴ躰化者をつくるために天肢を壺に入れて所有物していましたが、悪魔がアトン=イヴ神獣であるならその血からも不老不死者を作ることができるはずなので、わざわざ保有して管理する必要性を感じません

この考えに対する反論:悪魔はプライドが高い
悪魔はプライドがとってもお高いので、自らの血を人間に分け与えることに抵抗があるのかもしれません…作中でも悪魔の血から躰化した人間は出てきていませんし、プライドが邪魔して実利を逃すような場面も多々あるので単に種族的な価値観の問題なのかも?

いかがでしたでしょうか?ぼくは何もわからんということしかわかりませんでした…
この記事を読んだ人が新たな考察を生成世界に翻訳する手助けになれば幸いです

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