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ISDNはインターネットの夜明けぜよ(TBC27)
「世界にはインターネットというものがあるらしい。アメリカのパソコンと接続して日本では解禁されていない✖✖✖な写真がみれるらしい。」
若者なら誰でもが駆り立てられる新技術への欲求をエネルギー源にしてモデムというものを会社にねだり、電話のアナログ回線につないで「ピーヒャラピーヒャラ、ザザー、プピ」パソコンのCRTに上からすこしづつ表示されるモザイク模様。「なんだモザイクじゃないか・・・」やがて少しづつ鮮明になって・・・
9600bps(ビットパーセカンド)のモデムはこんな感じでした。1秒間にたった9.6キロしか送れない。いまや時代はギガが当たり前ですが、昔はキロの世界でした。キロが1000倍のメガになり、メガが1000倍のギガになり、いまやパスタにチーズを振りかけるようにギガをばらまいています。
そんな中「ISDN」というものが登場しました。
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なんと128Kbpsというからびっくりです。これなら映像も送れるんじゃないか?ということで調べてみるとありました!
最大320✖240、安定して送るなら160✖120。
え~っと今のテレビ2Kは1920✖1080です。
当時のアナログテレビは525の走査線、そのサイズでデジタルにすると640✖480でした。その1/4が320でその1/4が160です。小さなサムネイルほどの動画ですが動く映像が音声付きで送れる。
私たちは色めき立ちました。なんとなれば、当時海外から映像を伝送するのは人工衛星で送るより外に手段は無くて
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そのお値段たるや「ざっぱくに言って1ホイップ100万円」とは当時のコーディネーターさんのお話で、「アメリカやイギリスは遠いから2ホイップしないと届かない」すなわち1時間に200万円払って映像を送っていたのです。
通常テレビ中継というものはスタジオと出先で会話をして(掛け合い)その後に出先が取材したVTRの編集したものが流れ、再びスタジオと出先の掛け合いで終わる、というパターンが多いですが現場では「送り返し」という音声だけが届くのでプロのアナウンサーはともかく、現役のプロゴルファーやゲスト出演者の方には、やりとりが結構難しい。
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けれどもそこにスタジオでどんなことをやっているのか見ることができればイメージしやすくて話が弾むだろう。たとえ小さな画像を引き延ばしたザラザラ画面でもイメージは伝わるに違いない。
ということで新規参入のアメリカゴルフツアーの現場にISDNの画像伝送機を持ち込み、日本のニュースステーションのスタジオ映像音声を届けました。
結果は・・・あんまり良く覚えていないから、まぁそこそこだったんじゃないかな?
それよりもアメリカの片田舎のゴルフ場にISDNの回線を用意することが出来たことが一番の収穫だったと当時は思ったものでした。
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アメリカの地名って結構先住民が呼んでたものをそのまま英語にしたのが多くて、きっと昔に黒いオオカミが走っていた(支配していた)地域だったのでしょう。
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