クララのばか6〜膝治療記録〜

8/10午前8時、オムツと術着に着替え手術室へ移動。
左手に点滴、背中にシールと注射、仰向けになって全身麻酔を深呼吸・・・
目覚めたのは何時かは不明、移動しながら呼び起こされ、すぐ横に妻の顔、強がって親指立てる。
病室へ移動。左足全体に激しい痛み。
看護士「15段階のうちどれ位ですか?」「15」即答。
大の大人になって、しかも高齢者になって、こんなにキツイ事ってあっただろうか?痛さに涙が出て来る。
半月板を糸で定位置に戻し、健康な脛に切り込みを入れて人工骨を埋め込み、その影響で横にもひびが入り、それもまとめて金属プレートとネジで固定。
考えてみればそりゃ痛いに決まっている。7ヶ月分の痛みが一晩にまとまって襲ってきた感じだ。
次の機会があったとしても絶対やらない。
それにしてもどんな風に固定しているのか?足はピクリとも動かない。
尿管が挿入されているので尿は垂れ流し、背中に痛み止めを管で注入しているらしいが、全く効かない。
痛みに気絶する気分で一度眠る。
起こされて夕食。
「食わねば治らぬ」と決意して無理矢理食う。
しばらくして便意。オマルを敷かれて「出るかな?」
案外簡単に出るものだ。環境順応力が私の特技。
少し眠るも、激しい痛みで目覚める。ナースコール。
痛み止めの座薬を入れてもらう。
もう恥もへったくれもあったもんじゃない。
少し眠る。
朝が来た。
「10段階のうち・・・」「9」
ほんの少し和らいだ・・・かもしれない。
寝て起きて飯食って薬飲んで寝て起きて・・・
その間、医師や看護士や薬剤師や理学療法士がやって来て観察、説明、声がけ。
3日目に尿管が外れて尿器に変更。
便は車椅子で♿️トイレへ移動。
点滴と背中の痛み止めの管と傷の出血を受けるドレンを抱えながら看護士に介助されながらの用足し。
環境順応力発揮。
5日目になって血受けのドレン、点滴、背中の管が外れた。
自由になったと思いきやギブスとその下に当てた枕が血に染まっていた。血受けがまだ止まっていなかったようだ。
包帯を取り替え「汚れた部分を拭きますね。」患部よりだいぶ下の方をアルコール綿で拭くと激痛「ウガッ!」
看護士「御免なさい、ここ皮がめくれてましたね、痛かったですね」
他にももう1箇所皮がめくれていて、シールを貼って期日記入。
療法士にマッサージしてもらいながら「それにしても、このギブスってなんでこんなに重いんですか?」
療法士「これね、軽いんですよ。スポンジとプラスチックで出来てて」「え?こんなに重いのに?」「皆さんそう仰います。重いのは手術で腫れて浮腫んだご自分の脚なんです。」
ビックリ。簡単に動かして患部を壊さないように、鉛でも入れて重くしているのかと思った。


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