経済破綻と国家破綻

債券の市場価格と利回りには、負の相関関係がある。
国債の市場価格が下がり始めると、利回りが上昇する。
国債のような大型の債券の利回りは、一般の市場金利に影響する。
国債の市場価格が下落すると利回りが上昇し、一般の市場金利も上がる。

金利が高くなるほど政府は公債を発行しにくくなり、予算編成が難しくなる。
企業も資金繰りがつかなくなり、生産活動や投資活動に支障が出てくる。
高金利がさらに加速すると(オーバーシュート)、政府は予算編成ができなくなり、企業は生産や投資活動ができなくなる。
この状態が「経済破綻」である。

予算編成ができなくなれば政府は社会保障等で国民を支えられなくなる。
企業が生産も投資もできなくなれば雇用もできず、人々は生活手段を失う。
これが「国家破綻」である。

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