職業倫理の基本原則
◎ 監査人が専門業務を実施するに際して遵守すべき職業倫理の基本原則
1 誠実性の原則
2 公正性の原則
3 職業的専門家としての能力及び正当な注意の原則
(正当な注意の行使には、職業倫理の遵守が必要)
4 守秘義務の原則
5 職業的専門家としての行動の原則
【職業倫理と正当な注意の関係】
<職業倫理>
・会計プロフェッションとしての行為規範(監査業務以外の業務にも適用)
・監査基準の土台
・一般的な信用失墜行為の禁止等を含む
・「法が求めるよりも高い水準での監査人の行動」を規制する道徳的な自律規範であり、法的責任と直接関係するとは限らない
(正当な注意義務違反のときは関係する)
監査人が使命・職責を認識し、職業倫理に則り誠実性、公正性、品位を保持し、正当な注意を払って監査業務を実施することで、/監査に対する社会的信頼が得られる。
職業倫理は、「「監査人の正当な注意の行使に反するような不当な行為」を排除することにより、「監査人が社会からの役割期待に応え、監査の社会的信頼を確保すること」」を目的とした具体的かつ実践的な規律である。
<正当な注意>
「監査人の法的責任や責任範囲」を判断する上での基準
◆守秘義務の原則
監査人の交代の際に問題となる。