貸借対照表監査
20世紀初頭、アメリカの連邦準備制度発足当時の貸借対照表監査は銀行を中心とした債権者保護目的で行われていた。
1910-1930年代に、信用調査目的に特化した監査が行われるようになった。
当時のアメリカでは企業の資金調達の中心は間接金融であり、銀行が融資をする際、企業の与信能力を確かめるために監査を要請するようになった。
監査は貸借対照表における企業の財政状態の表示が適正であるかどうかについて意見を表明することが主眼だった。期末の貸借対照表項目における資産の実在性や負債の網羅性等を中心に監査が行われた。
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