内部統制の目的

適正な財務諸表を作成し、法規の遵守を図り、会社の資産を保全し、会社の事業活動を効率的に遂行することにある。

1 業務の有効性及び効率性を高める

2 財務報告の信頼性を確保する

3 事業活動に関わる法令等の遵守

4 資産の保全

コメント:「事業活動に関わる法令等」には労働法も含まれる。しかし、経営者自身が内部統制の構築に消極的だとしたら…。

◆内部統制
上記4つの目的が達成されるとの合理的な保証を得るために、業務に組み込まれ、組織内のすべての者によって遂行されるプロセスをいい、6つの基本的要素から構成される。

◇統制目的(Control objective)
特定の内部統制が低減しようとするリスクに関連する内部統制の目的をいう。

◇内部統制の基本的要素
統制環境/リスクの評価と対応/情報と伝達/統制活動/モニタリング/ITへの対応

内部統制は、その目的を達成するために経営者が自ら設定するものである。
内部統制を整備及び運用する責任は経営者にある。
内部統制の有効性の水準をどの程度におくかは経営者の判断による。
経営者は、内部統制が有効であるかどうかについて継続的に監視する立場にある。

内部統制には限界があり、財務報告の信頼性について絶対的な保証を提供することはできない。

■監査基準の改訂2002
内部統制とは、以下を目的として企業内部に設けられ、運用される仕組みと理解される。
・企業の財務報告の信頼性を確保する
・事業経営の有効性と効率性を高める
・事業経営に関わる法規の遵守を促す

■財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準のあり方について(2005.12.8)
内部統制は、基本的に、企業等の4つの目的
① 業務の有効性及び効率性
② 財務報告の信頼性
③ 事業活動に関わる法令等の遵守
④ 資産の保全
の達成のために企業内のすべての者によって遂行されるプロセスである。

内部統制は、6つの基本的要素
① 統制環境
② リスクの評価と対応
③ 統制活動
④ 情報と伝達
⑤ モニタリング
⑥ ITへの対応
から構成される。

財務報告の信頼性を確保するための内部統制を「財務報告に係る内部統制」と定義する。

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