正当な注意と法的責任の関係

正当な注意を払ったことは、社会からの期待に応えたことを意味する。

結果的に誤った意見を表明しても、正当な注意を払ったことを立証すれば、免責される。(監査調書の重要性)

「正当な注意を払ったか否か」が、監査人の法的責任を判断する基準となる。

*「職業的専門家としての正当な注意を払った」=「一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して適正な監査を実施した」

正当な注意を払わずに、財務諸表上の重要な虚偽記載を看過し或いは虚偽の監査証明を行った場合の責任
・民事責任
・行政処分

民事責任には、被監査会社に対する債務不履行に基づく損害賠償責任と、投資者等の第三者に対する不法行為に基づく損害賠償責任とがある。

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