リスク・アプローチ

<固有リスク、統制リスク、発見リスク>
企業固有の事情内部統制の状況などの評価を通じて、「虚偽の表示が行われる可能性の要因」に着目し、/リスクの高い対象を重点的に監査することにより、/効果的かつ効率的な監査を実現しようとする考え方である。

<統制リスク>
大規模で複雑な企業においては、内部統制の良否が不正や虚偽の発生を左右する。→「リスク・アプローチにおける内部統制の評価の重要性」

<効果的かつ効率的な監査>
重要な虚偽の表示が生じる可能性が高い事項について重点的に監査の人員や時間を充てることにより、監査を効果的かつ効率的に実施できる。
ただし、リスク・アプローチの考え方を監査の効率化のために過度に適用すると、結果として十分な監査証拠を入手できないといった弊害がある。

<監査実施プロセス>
経営環境等の評価重要性の基準設定を基礎におき、その上で内部統制の有効性に関する評価を監査実施プロセスの基軸とする。

参考:
「監査基準の改訂に関する意見書」 2002年1月25日
「監査基準の改訂について」 2005年10月28日 企業会計審議会
「監査基準等の一層の充実に関する論点整理」 2000年6月9日

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