全般統制と業務処理統制

◆全般統制
多くのアプリケーションに関係する方針及び手続であり、業務処理統制が有効に機能することを支えるものである。

全般統制は、メインフレーム、サーバー、及びエンドユーザー・コンピューティング等どのような環境に対しても適用される。

全般統制には、通常以下の事項に関する内部統制が含まれる。
・ データ・センターとネットワークの運用
・ システム・ソフトウェアの取得、変更及び保守
・ プログラム変更
アクセス・セキュリティ
アプリケーションの取得、開発及び保守


◆業務処理統制
通常、業務プロセスにおいて、個々のアプリケーションによる取引の処理に適用される手続であり、手作業による場合とプログラムに組み込まれて自動化されている場合とがある。

業務処理統制は防止的、発見的のいずれの種類もあり、会計記録が正確で網羅的な情報を適時に把握していることを確保するためにデザインされるものである。したがって、業務処理統制は、取引やその他の財務情報の開始から記録、処理、 報告に至るまでの手続に関係し、発生した取引が承認され、 網羅的かつ正確に記録・処理されることを担保する。

◇アプリケーション
企業のビジネスプロセスに関連するデータと情報を、入力、格納、処理、保有、伝送又は検索するために必要なコンピュータ・プログラムをいう。

◇会計記録
企業が作成した取引や会計事象の記録とその裏付けとなる記録をいう。
例えば、取引を認識した記録(起票)とその裏付けとなる記録(例えば、小切手、電信送金票、請求書、契約書等)や、総勘定元帳、補助元帳、仕訳帳、仕訳帳に記帳されない財務諸表に対するその他の修正、及び原価配分・計算・ 調整・開示を裏付けるワークシートやスプレッドシートなどの記録が含まれる。

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