ストラヴィンスキーの「春の祭典」

中学2年生の私に衝撃を与えたストラヴィンスキーの「春の祭典」。ピエール・ブーレーズ指揮、クリーヴランド管弦楽団の演奏でした。最初に聞いたのがブーレーズの明晰な演奏というのも良かったのかもしれません。

全ての楽器が活躍しますが(弦はそうでもないか)、私が特に心惹かれたのが2本のバスクラリネット。中学校の吹奏楽部にもバスクラリネットはありましたが、ヤマハのカタログを見て親にねだる有様(当然買ってもらえませんでしたが←とても高額!)。

大学のオーケストラに入った時、いつかは演奏してみたいなあと思っていた曲でしたが、そもそもとても編成が大きくて(木管は5管編成、ホルン8本、トランペット5本、チューバ2本!)、通常の定期演奏会では機会がありませんでした。実は3年生の時に、大学オケ節目の年のイベントがあってOBオケがやったんですけどね。まあ、そういう風に10年に1回とかのイベントでがんばって人を集めてくれば実現可能ということですかね。演奏も、特に管楽器は歴代の猛者の集まりみたいな感じで凄かったことを覚えています。某私立大学のオケなんかは海外ツアーでよく取り上げていたと聞いて腰を抜かしました。団員そんなにいるんですねえ。

と言いつつ、その後自分の所属オケで一度演奏したことがあります。当時、管楽器がたくさんいたとはいえ、よく選曲通ったなあ…(管楽器のエキストラは木管4人、金管3人程度で済んだはず)。いざスコアを読むと、トロンボーンはグリッサンドなどの効果音的な使われ方が多く、オーケストラのトロンボーンの楽しみの一つである「和音」がほとんど出てこないんですね。まあ、出番自体はそれなりに多く、この曲の特徴でもある変拍子は吹奏楽で慣れていてあまり苦にならなかったので、また何より巨大編成のオケの中でたくさんの特殊楽器を見ながら吹けるので、楽しく演奏できた記憶があります。

ストラヴィンスキーの曲はこの「春の祭典」のほか、「ペトルーシュカ」「火の鳥」「ハ調の交響曲」あとは「サーカスポルカ」という珍しい曲も演奏したことがあります。是非一度やってみたいのは「詩篇交響曲」です。でもバイオリンが編成にないというとんでもない曲だから無理だろうなあ。

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