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WebX参加記: 2日目(7/26)


※この記事は2日目のレポートです。1日目はこちら。

レポート

この日はNOMAの皆さんや関係者の方とお話する時間が多く、ブースもピッチもあまりたくさん見られてはいない。しかし1日目に聞いたことを参考に気になったことを調べてみたり、他の方と意見交換をしたりしながらの参加だったので、体験の「濃さ」は上昇していたように思う。

ブース見学

ミャクミャク

ホール入り口でポーズをとるミャクミャク

WebXには大阪府も参加しており、大阪万博の公式キャラクター「ミャクミャク」の着ぐるみがいた。発表された当初はネット上をざわつかせた奇抜なデザインだが、着ぐるみになるとかわいらしさを感じる。しっぽにも目がついていたのはさすがだった。

PROJECT XENO

ガチャポンの当選商品<UNCOMMON>

仮想通貨GXEを利用したPlay&Earnが可能なゲーム、PROJECT XENO。人気YouTuberのヒカル氏がアンバサダーに就任したとのことで、ヒカル氏を大々的にフィーチャーした広告を展開していた。
ブースではゲーム内アイテムをもらえるガチャポンができ、私はUNCOMMONアイテムを獲得できたようだ。

KABOSU

ドージコインのアイコン「NFT Dog」として有名な、一時期Twitter(現X)のアイコンにもなったかぼすちゃんのブース。後述のピッチでも飼い主さんが登壇していた。「フィジタルNFT」をテーマに、グッズにはすべてLGTタグがついており、購入時には袋に手書きでサインが書かれるというパフォーマンスも。

講演・インタビュー等

日本円がデジタル化 その先に見える未来は

WebX主催である株式会社CoinPostの代表取締役、各務貴仁氏をモデレーターに、トヨタファイナンシャルサービスの上野直彦氏、SBI金融経済研究所株式会社の副島豊氏、経済学者の成田悠輔氏が討論。

残念ながら序盤の10分程度しか見ることができなかったのだが、始まるなり「私たちは現金を僅かしか持たず銀行預金はデータとしてやりとりしているので、日本円はすでに数十年前からデジタル化されているのではないか」「その人の行動の履歴をすべてデータ化できたら、お金という概念自体不要になるのではないか」と問題提起した成田氏の観衆の引き込み方に感動した。
その後の展開も非常に興味深い内容となった模様で、株式会社CoinPostのレポートで概要が読めるので未見の方は是非ご一読を。

https://coinpost.jp/?p=473919

Kabosu (Doge) Time!

CoinPostのマネージャーであり、NOMAのメンバーでもある中辻諒氏の登壇。前述のDOGEコインアイコン、かぼすちゃんについてのピッチである。

プロフィールのワンワン!がかわいい

当初はかぼすちゃんが実際にやってくる予定だったそうだが、体調が安定しないとのことで断念したとのこと。かわりに飼い主の「かぼすママ」こと佐藤敦子氏のリモートインタビューとなった。
私は初めて知ったが、かぼすちゃんは元保護犬だったのだそうだ。かぼすママさんはかぼすちゃんが有名になったことを「保護犬という存在を広める使命」として捉え、NFTオークションの売り上げは全額保護活動に寄付したのだという。偽物のNFTも多数登場し、かぼすちゃんの画像が「他人のお金儲け」に使われる中「使いたいように使おう」という友人の誘いでNFTをはじめることを決断したとの話は特に印象的だった。
現状、NFTは8割が偽物という声もある。データのみしか扱えない仕組み上、偽物=出発点が間違っていると取り返せない。最終的な取引結果のみをブロックチェーン上に乗せるオフチェーンのNFTでは、分散というブロックチェーンの思想とも相反する。まだ解決すべき多くの問題を抱えているNFTの世界で、アイコニックな存在がそうしたエピソードから始まっている。それはこの技術をどう発展させていくのか、技術の側が我々を試しているようで興味深い。

続いて、中辻氏によりかぼすちゃんグッズのNFTへの取り組みについて解説がなされた。Physical×Digital=Phygitalというテーマのもとに、本来データしか扱えないはずのNFTに物理アイテムを持ち込むという内容だ。この技術はLegitimate, Inc.によるもので、LGTタグというNFCチップを搭載したタグを商品に取り付けることで実現している。タグはデザインの一部となっており、かぼすちゃんの刺繍などが施されていて見た目にも違和感はなかった。ちなみに、NFCチップはデータ管理のみに使用するのではなく、デジタル体験と掛け合わせることができる。NIKEとコラボした際には音楽再生ができるようになっていたそうだ。

2日間の感想

本当に楽しいイベントだった。完全に楽しむには知識が圧倒的に不足していたことと思うが、それでも技術の革新を目の前で形として見せられ、今後の展望が様々な視点から語られると「もっと勉強したい」「あわよくばこの革新に自分も関わっていきたい」「とりあえず何でもいいからコード書きたい」といったポジティブな欲求が湧き上がってくる。
新しい技術というものは、発展途上だからこそ可能性に満ちている。それを使って何をするかを考えれば、たとえそれが想像した通りに実現しなくても何かしらの副産物を得られるだろう。
ともかく考えよう、動こう。そう思った。無邪気さが必要だ。

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