フジコ・ヘミングさん

フジコ・ヘミングさんの訃報を聞いてから時間だけ流れてゆくけど、毎日フジコ・ヘミングさんがもういない世界に虚しさを感じながら、でも普通に生活して生きている。フジコ・ヘミングさんのコンサートに初めて行ったのが11年か12年前。

あの初めてコンサートで生演奏を聴いた瞬間からずっとずっとフジコ・ヘミングさんの虜です。

去年、最後にコンサート行った時、フジコ・ヘミングさんは本当に体調が悪そうでした。
なのに演奏は、いつも通り力強く美しく、気づいたらまたわたしは感動して泣いていました。
だけど、体調がつらいとおっしゃっていたフジコ・ヘミングさんを見るのもファンとしてつらくて、コンサートはその後も開催されていたものの、去年某月行ったのを最後にして、心の中でフジコ・ヘミングさんが元気になるようにとずっと祈っていました。

勝手にフジコ・ヘミングさんは、100歳以上生きると思い込んでいたわたしは、フジコ・ヘミングさんが92歳でお亡くなりになったことにとてもショックを受けました。

だって、去年あんなに美しいピアノを力強く演奏してくださったのに。

フジコ・ヘミングさんは、わたしにとってアイドルのような、神様のような存在でした。

映画の中で、フジコ・ヘミングさんがご自身のことを「16歳くらいの気分よ」とおっしゃっているシーンがありましたが、その通り、わたしにはフジコ・ヘミングさんが永遠の少女のように可愛くて美しい女性に見えました。
「わたしには」と言いましたが、他にも同じように思っている方はきっと多い気がします。

コンサート会場で、お姫様のようなフジコ・ヘミングさんが登場すると「かわいい」という声があちらこちらから聞こえてきた事があり、同じ気持ちだ、と心の中でつぶやいたものです。

フジコ・ヘミングさんのことが大好きで大好きすぎてたまりません。フジコ・ヘミングさんのことを一言で言うと「美しい」という言葉が思い浮かびます。

フジコ・ヘミングさんの訃報を聞いた日、一日中泣いていたわたしはなぜかそれまで億劫で公開していなかった自分の新作漫画をブログにアップしました。
わたしの漫画ほぼ全て、フジコ・ヘミングさんのピアノの曲を聴きながら描いたものです。

つらい時もかなしい時も幸せな時も、わたしの人生はずっとフジコ・ヘミングさんにずいぶんと救われてきたように思えます。

ああ、さみしい・・・。

フジコ・ヘミングさん、ずっとずっと愛しています。

ありがとうございました。

今頃、フジコさんは天国で猫のちょんちょんを抱っこしながら仲良く暮らしているのかな。

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