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#15 とらねこまつりに行った話

7/24に下北沢ERAにとらねこまつりというライブを観てきました。

ライブの感想は「とにかくよかった!楽しかった!」に尽きる。
トリのTRY TRY NIICHE以外はほぼ観たことも聴いたこともないアーティストだったけど、それでもライブを観て演奏を聴いて楽しくて元気をもらえたような、そんな1日でした。

ただ、そういうことを書きたくて今回はこの記事を書こうと思ったわけではない。
それ以外で自分が今回考えたことを忘れたくないから覚え書きとして。

配信ではなく現地で観ることを決めたわけ

このご時世でライブハウスに、東京に行こうって、簡単に決められたわけではなかった。
開催が近づくにつれて、良くなった状況はまた少しずつ安全とは言いにくい状況になっていった。
たとえ開催されることになったとしても自分は行ってもいいのか…ずっと考えた。
最終的に行こうと決めたのは前日の夜だった。

そう考えた理由は大きく3つ。

①主催者の方が一生懸命考えていることが伝わってそれが信頼できると思ったから

3つと言ったけど、ほぼこれに尽きる。
入場前のアルコール消毒と検温、連絡先の確認、マスク着用のお願い、他にも前日の配信での話を聞いて、
今できることをできる限りやろうされていることが精一杯伝わってきて、
これなら三密とか危険な場所にはならないだろうな、と信じることができた。

②少しでもリスクを減らす方法は作れると思ったから

東京に行くのが危ないと思ったのは、人が多くて強制的に三密に近い状態になることが想像できたから。
だから、少しでもその状況から遠ざかるような方法で行こうと考えた。
タクシーも考えたけど、長時間客とはいえ赤の他人と狭い空間にいるのはドライバーさんも不安は強いだろうし、却下。
結局、少し遠回りで時間がかかっても混みにくい電車を選んで渋谷に向かって(新宿は個人的にも怖かった)、どうしても混みそうな渋谷〜下北沢の部分は全部歩いた。
たくさん歩いて疲れたけど、電車はずっと座れるくらいには空いていたから結果論だけど上手くいったのかなって思う。

③これを逃すといつ生でライブが観れるかわからないと思ったから

上記2つみたいな綺麗事じゃなくて、単純にこういう気持ちがあったのは否定できないし、するつもりもない。
配信ライブが増えてきた今日の状況でもそれを通して音楽は楽しんでいるし、これからも楽しんでいく。
でも、それでもやっぱり生のライブには代えられない魅力があるのは間違いないとも思う(そのあたりは改めて書いてみたいなって思っている)。
今回の機会を逃すと、次はいつになるかわからないなって気持ちがあった。

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結果として、現地で観るという選択をしたことに後悔はない。ただ、今の段階で正しかったかどうかはわからない。
この後少なくとも2週間は現地に行った人で感染者が出ないこと、何よりも自分が発症しないことを願って健康第一で過ごすしかない。
他の人がどう考えてどう行動するかを変える力は自分にはないから、自分にできることを精一杯やりつつ何事も起きないことを祈るしかない。

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現地でライブを観れたのもよかったけど、同時に配信のために作業をしているERAのスタッフの方々の動きを見ることができたのもすごくよかった。

MCで話にも出ていたけど、配信をするって普通のライブの倍以上の手間をかけてようやくできあがること、それが本当によくわかった。

出演したアーティストの人たちとかが「この配信の音と映像は特にすごい」みたいな話をしていて興味を持ったのと、今回のライブを開催してくれたお礼の気持ちになればと思って、配信のアーカイブを買って、観ながら聴きながらこの記事を書いている。
たしかにカメラワークとか、配信では現地で聴く音と違った雰囲気で良い音だなぁって素人ながら思う。

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今回は現地でライブを観るという選択をしたけど、また同じような選択をするかどうかはわからない。
その時はまた周りと自分の状況をしっかり考えて決めたい。

主催者も、出演したアーティストも、ライブハウスのスタッフも、ライブハウスで観た人も、配信で観た人も、今回は諦めた人も、
それぞれが取った選択がよかったって思えるものになりますように。
誰かの選択を思いやりや配慮もなく否定や批判されることが少しでも減りますように。

そんなことを、とらねこまつりを観て改めて思った。
だって「ねこまつりのテーマはけんかをしない」だもの。

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