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コロナ禍と大学生活

現在東京大学の4年生。コロナ禍における大学生活を振り返って、その当時思っていたことを投稿してみる。振り返っていたらコロナ禍が始まった2020年度前期のことをよく思い出したので、そこの分量が少し多くなっている。

○1年生夏学期(2020年度)

・大変だった大学受験も終わり、大学生デビュー!!と思いきや上京してすぐに緊急事態宣言が発出された。

・授業は全部オンラインだった。東大が迅速にオンライン授業体制を作ったことに最初は感銘していた。異例の状況下でも研究及び教育を止めない姿勢を見て、東大を目指した甲斐があったと思った。2020年度の前半は、大学のオンライン授業とその課題だけでもある程度忙しかった(第二外国語大変だし、英語で論文書いたりもしていたから)。

・キャンパスの施設利用ができないのに授業料が下がらないことに不満を抱く学生もいたが、全員分のzoomアカウント(有料版)を作り、データベースを少し充実させる等の対応を見れば個人的にはあまり不満でなかった。

・サークルは当然対面活動ができず、週1回のzoomミーティングに顔を出すことを繰り返していた。また、資格試験の予備校に入ったのでひたすらそのビデオ講義を受講していた。

・大学入学後、仲間との対面での繋がりが一切なかったが、上記のようにある程度忙しい生活を送っていたので寂しさを感じることはあまりなかった気がする。もっとも、6月に初めてクラスメイトと新宿で会った時、クラスメイトが本当にいるのだとにわかに感動したことを覚えている。

・先輩たちからはよく「全部オンラインで大変だったね」と言われたが、そもそも対面での大学生活がイメージできなかったので全然ピンと来なかった。

・バイト(接客業)も5月から始める予定だったが、コロナの影響で出社ができず、初出社は7月頃となった。

・法事があったので実家に帰省することがあったが、コロナには細心の注意を払っていた。具体的には実家に帰ってきたらシャワーを浴びて消毒する、家族間でもマスクを外しての会話はしないなどを心がけていた。

○1年生秋学期〜2年生(2020年度秋〜2021年度)

・一部の授業が対面になり、週1くらいの割合でキャンパスに通えるようになった。やっぱり対面授業の方が楽しいし、授業にも集中できる。

・サークル等の対面活動が増え、友人らと何人かで一緒にご飯を食べることもあったが、コロナはなお予断を許さない状況だった。

・オンライン授業中心だったからか、キャンパスはそこまで混雑していなかった。

・(2年生になってみて)1年生入学式あるの羨ましい。でもオンライン授業中心なのは変わっていなかったし、五月祭や駒場祭も結局オンラインだった。
同期の間では、入学と同時にコロナ禍となった我々は捨てられた学年だと言われていた。振り返ってみて、長引くオンライン生活にそろそろ嫌気がさす頃だったのかもしれない。

・実家に帰省する前とかはやはり、密を避けて体調管理に気をつかっていた。

○3年生(2022年度)

・対面授業中心となり、基本的に毎日大学に通うことになった。大教室で授業を受けるってこういうことなんか。。。あとキャンパス(特に食堂)混みすぎ。ようやくコロナ前のキャンパスの様子がイメージできた。

・私は対面授業の方が好きだが、周りには家で布団の中からでも参加できるオンライン授業の方が良いと言っている学生もいた。まあせっかくリモート環境も発展したのだから、うまくオンラインを混ぜ合わせられるのが良いと思ったり。

・サークルも対面活動中心になった。ただ、夜にMTGする時などはzoomも使う。Zoomが便利すぎて、逆にコロナ前はどうやってMTGをやっていたのか気になる。

・後輩たち、めっちゃキラキラしてるやん。
羨ましい気持ちは正直あるけど、後輩たちも高校生活で色々と大変な思いをしていたはずだし、大学生活を全力で満喫してほしいと願っている。
先日4年ぶりに制限なく開催された五月祭(東大の文化祭)でも、高校生や大学1年生と話したときには、これまで3年間中学校(高校)生活が制約されていた分、今の生活を全力で楽しんで!って声をかけた。


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この文章は、「#いまコロナ禍の大学生は語る」企画に参加しています。
この企画は、2020年4月から2023年3月の間に大学生生活を経験した人びとが、「私にとっての『コロナ時代』と『大学生時代』」というテーマで自由に文章を書くものです。
企画詳細はこちら:https://note.com/gate_blue/n/n5133f739e708
あるいは、https://docs.google.com/document/d/1KVj7pA6xdy3dbi0XrLqfuxvezWXPg72DGNrzBqwZmWI/edit
ぜひ、皆さまもnoteをお寄せください。

また、これらの文章をもとにしたオンラインイベントも5月21日(日)に開催予定です。
イベント詳細はtwitterアカウント( @st_of_covid をご確認ください )
ご都合のつく方は、ぜひご参加ください。

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