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オバマ大統領、本当に広島来るってよ。

皆さんご存知の通り、オバマさんが正式に広島に来られる!!らしい。(http://news.tbs.co.jp/sp/newseye/tbs_newseye2771399.html)

2週間ほど前に(えっあれからもう2週間なの!?)、「オバマ大統領広島訪問を前向きに検討か?日程調節へ」というニュースがあった。
オバマ大統領というアメリカの現職の大統領が広島に、というか、人類に初めて原子爆弾が投下された街に来られるということについて想うことをつらつらと書こうと思う。


広島育ちの、平和活動とやらをしてきた、戦争を体験していないけどヒロシマを未来に活かすことができるような人間になりたいと思っている21歳のただの大学生が想うこと。(いちいち長い)


オバマ大統領が広島に来られる!?かも!
という報道を見た2週間前の私は梅田のカフェでTwitterを眺めながら泣く という不審者っぷり。ただ涙腺緩いのもあるけど、それくらい感極まったんですよ。


高校時代から平和活動を広島でしていた私のまわりには、ノーベル平和賞を受賞されたオバマ大統領への期待と 「結局なにも変わらないんだね」という諦めや失望を抱えた大人たちや被爆者たちが居た。


「オバマ大統領を広島に呼ぼう!」と頑張っておられた活動家も知っている。そしてなにより、「もう誰にも同じ想いをさせたくない」って命ある限り語って下さる被爆者の想いを知っている。


だから、あの報道を見たときに1番に思ったことは「良かったね、報われたね」という気持ちだった。なんでこのタイミングで?意図は何?なんて裏を考えるよりまず浮かんだのがこれだった。
いまご存命の被爆者たちが生きている71年目で良かった と。遅くないよ、オバマさん。だって私は、オバマ大統領が現職の間に広島に来ることをもうとっくに、諦めていたから。

広島がヒロシマになった出来事は、あまりに悲しく知りたくもないものだと思う。でも、目をそらしてはいけない。(苦しくなったらそらしてもいい。その感情を大切にしてほしい)
同じことを繰り返さないために。誰かの大切な人が戦争や核兵器によって奪われないように。
ただそれだけ。


アメリカの世論はどうなのか とても気になるのだけれど、スミソニアン論争(1995年に米国でスミソニアン航空宇宙博物館が原爆投下50年を受けて特別企画展を計画。広島・長崎の被爆資料を展示する予定だったが、中止となった。20年前の米国では、依然として拒絶反応が大きかった)の頃と原爆投下に関しての個人の見解は随分と変わったのかもしれないなぁ と。それは進歩なのか、無関心なのか 気になるところ。


スミソニアン論争でも拒絶反応を強く示していた米退役軍人団体は「謝罪すべきでない」との主張をしている(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160511/k10010516561000.html)し、そりゃあそうだよね と私なんかは思ってしまっていて。でも「多くの無実の人々の命が失われたことへの悲しみを共有する」と述べて下さっていることが1番大事なことだと思う。



謝罪すべきとか、すべきじゃないとか。
現職のアメリカ大統領が広島を訪れる。
それも、広島で「『核なき世界』の理念のもとで平和と安全を追求するという米国の考え方を再確認する」ために。
71年目にして、やっと。
そして核兵器とは、一瞬にして奪われた命やその命に遺された命、今もなお後遺症で苦しむ命とは一体なんなのか それを考える機会になる。
被爆者の想いを知る、その想いやあの戦争という歴史をこれからの未来にどう活かしていくのか、考える。それだけで十分じゃないか。
それが、ヒロシマの人間が心から望んだ歴史的瞬間だったと思う。松井市長が「被爆者と交流してもらえたら」 (http://this.kiji.is/95722589880518136) と述べたことに集約されていると思う。もちろんこれからのビジョンとか、じゃあ具体的にどんなインパクトがあるの?とか、言いたい気持ちもよく分かる。

'No more Hirorhima'という言葉は、ヒロシマの想いをよく表していると思う。

ヒロシマであったことを覚えておけ。
原爆を落としたことを覚えておけ。
ということではない、痛切な祈りが。

No more Hirorhima
「もう、2度と、ヒロシマはごめんだ。」
ほかのどの街もヒロシマにならないでほしい。


だから広島は平和都市であり続けるし、生の声が聞けなくなった時どうしていくのかということを私も考え続ける。


そんなわけで私は、そんな歴史的瞬間を迎える大好きな広島の空気を知るために27日は帰省しますっ!自己満だけど、知らなきゃいけないような気がして。

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