水戸黄門3時間スペシャル〜弥七大活躍〜⑤
私は焦っていた。
黄門さまにこの半期の成果を報告する期日が近づいている。
にもかかわらず、現場がいっこうに動かない。
課題を投げても投げても、
「伝えました」
「指導しました」
「変える予定です」
それって根本解決?という返事しか返ってこない。
そのクセ課題はてんこ盛りだ。
なぜなら弥七が頑張りすぎたからw
いくらなんでも127個も課題を並べられたら誰でも萎える。
だからこそ優先順位をつけて、課題を絞って解決しようとアプローチした。
だが、変えられない。変わらない。
どうしようどうしよう、と悩んでるうちに黄門様に報告する日が来た。
最近の定位置になった人気のない隅っこの机に彼は座っていた。
声をかけて今の状況を説明した。現場は「解決」と言っていることを、そのまま「解決」と伝えた。
その時黄門様の険しい顔が、増して険しくなった。
「何でこれが解決なの?その根拠は?」
「結果課題が解決したところまでちゃんと追えてるの?」
「指導ってなに?どんなことして何にアプローチしたか把握してるの?」
本質をつかれまくって慌てる私。
黄門様は一言こう言った。
「マコさんなら本質が何かはわかってるはずでしょ」
胸を刺されたような気持ちになった。
黄門様の期待を裏切ってしまった。
弥七は情けなくて消えてしまいたくなった。
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